レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/03/01
- 登録日時
- 2018/10/31 00:30
- 更新日時
- 2018/10/31 10:02
- 管理番号
- 所沢新所-2018-007
- 質問
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解決
協奏曲で最後にソリストが1人で弾くことを何というか。
- 回答
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協奏曲で最後にソリストが1人で弾くことを「カデンツァ」といいます。
以下の資料に記載があります。
〇『世界大百科事典 5』 改訂新版 平凡社 2007年
〇『持ち歩き音楽記号事典』 多田鏡子/著 川島素晴/監修 日本文芸社
〇『新編音楽中辞典』 海老澤敏/監修 音楽之友社 2002年
〇『標準音楽辞典ア~テ』 音楽之友社 1991年
〇『指導者のためのリハーサル入門』 磯金俊一/著 ヤマハミュージックメディア 2016年
〇『楽譜が読める!音楽記号事典』 齋藤純一郎/監修 ナツメ社 2007年
〇『実用音楽事典』 ドレミ楽譜出版社 2001年
〇『実用音楽事典』 岩田晏実/[ほか]著 ドレミ楽譜出版社 2002年
〇『実用クラシック音楽用語事典』 ドレミ楽譜出版社 2009年
〇『アルファベットで引く6か国語音楽用語辞典』 久保田慶一/監修 音楽之友
〇『カタカナ引き音楽辞典』 遠藤三郎/著 春秋社 1993年
〇『ポピュラー&クラシック実用音楽用語辞典』 鶴原勇夫/共著 成美堂出版 1996年
- 回答プロセス
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1.インターネット検索
NHK交響楽団公式ホームページ【N響が贈る芳醇なひととき】というページがあり、協奏曲についての説明がある。協奏曲の形式「4)第1楽章の終わりには、「カデンツァ」と呼ばれる、ソロ楽器が自由に技巧を凝らして演奏する「見せ場」が登場する。」とあったので、「カデンツァ」という言葉について調べた。
2.所蔵資料の内容確認
〇『世界大百科事典 5』改訂新版 平凡社 2007年
p.465 「カデンツァcadenza(イタリア)」で項目あり。「<終止形>を意味する音楽用語であったが、16世紀末ごろから終結部におかれた即興的な技巧的楽句の意味で用いられるようになった。(後略)」と記載あり。
〇『持ち歩き音楽記号事典』多田鏡子/著 川島素晴/監修 日本文芸社 2015年
p.174 「カデンツァcadenza cadenza(伊)・kadenz(独)」で項目あり。「終止(形)の前に挿入される、高度に技巧的で即興的な独奏部分のこと。協奏曲の第1及び終楽章で独奏者が演奏するものや、コロラトゥーラ・ソプラノのアリアなどが代表的。」と記載あり。
〇『新編音楽中辞典』 海老澤敏/監修 音楽之友社 2002年
p.144 「カデンツァcadenza(伊)、Kadenz(独)。」で項目あり。「協奏曲やアリアなどに挿入され、独奏者や独唱者の華やかな技巧を披露する、無伴奏で即興的に演奏されることが多い。」と記載あり。
〇『標準音楽辞典ア~テ』 音楽之友社 1991年
p.414 「カデンツァcadenza(伊)、Kadenz(独)」で項目あり。「元来は<カデンツァ・ディ・ブラヴーラ cadenza di bravura><カデンツァ・フィオリトゥーラ cadenza fioritura>の略されたもの。終止(形)の前に挿入される技巧的で自由な無伴奏の部分。古くはⅠ6/4の和音と属七の中間に入る習慣であった。器楽曲ではコンチェルトの第1楽章および終楽章におけるもの、独唱曲ではコロラトゥーラのアリアにおけるものが、その代表的なものである。」と記載あり。
〇『指導者のためのリハーサル入門』 磯金俊一/著 ヤマハミュージックメディア 2016年
p.164「カデンツァcadenza(伊)」で項目あり。「協奏曲などの終結部に作られる、自由な独奏部。または、楽曲の終止法。」と記載あり。
〇『楽譜が読める!音楽記号事典』 齋藤純一郎/監修 ナツメ社 2007年
p.144 「cadenzaカデンツァ」で項目あり。「協奏曲などで、独奏楽器による伴奏楽器をほとんど伴わない独奏部分のこと。通常は楽章の終わりの方に置かれ、名人芸的な技巧を要求されることが多い。」と記載あり。
〇『実用音楽事典』 ドレミ楽譜出版社 2001年
p.56 「カデンツァcadenza(伊)」で項目あり。「終止形のこと。また、クラシック音楽においては、楽曲の終曲部分の無伴奏の独奏を指すこともある。」と記載あり。
〇『実用音楽事典』 岩田晏実/[ほか]著 ドレミ楽譜出版社 2002年
p.61 「カデンツァcadenza(伊)」で項目あり。「終止形のこと。また、クラシック音楽においては、楽曲の終曲部分の無伴奏の独奏を指すこともある。」と記載あり。
〇『実用クラシック音楽用語事典』 ドレミ楽譜出版社 2009年
p.46 「カデンツァcadenza(伊)」で項目あり。「終止形のこと。また、クラシック音楽においては、楽曲の終曲部分の無伴奏の独奏を指すこともある。」と記載あり。
〇『アルファベットで引く6か国語音楽用語辞典』 久保田慶一/監修 音楽之友社 2015年
p.51 「cadenza(Cad.)伊」で項目あり。「①協奏曲やアリアなどに挿入され、独奏者や独唱者の華やかな意向を披露する部分②終止形」と記載あり。
〇『カタカナ引き音楽辞典』 遠藤三郎/著 春秋社 1993年
p.62 「カデンツァ・cadenza(伊)」で項目あり。「曲の終止(形)前に即興的に入れられる技巧的・装飾的な無伴奏部分。典型的な例が、器楽曲では協奏曲の第1・3楽章、声楽曲ではコロラトゥーラのアリア。これは終止形から発達したもので、曲を華やかに終わらせる役割を持つ。原義は(歌などの休止前の)抑揚、リズミックな流れ。語源はラテン語の落ちる。」と記載あり。
〇『ポピュラー&クラシック実用音楽用語辞典』 鶴原勇夫/共著 成美堂出版 1996年
p.39「カデンツァcadenza(伊)」で項目あり。「曲のエンディングで奏される無伴奏のソロ(独奏)。ソリストが高度なテクニックを披露する。かつてはクラシックにおいてもアド・リブでソリストに任された。」と記載あり。
3.記載のなかった資料
×『音楽の解釈』 トバイアス・マテイ/著 山上雅庸/訳 芸術現代社 1984年
×『テーマ別クラシックおもしろ鑑賞事典』 宮本英世/著 東京書籍 1999年
×『ツウになれる!クラシック入門』 200CDツウになれる!クラシック入門編集委員会/編 学研 2006年
×『いまさら聞けない吹奏者の楽典』 野呂芳文/著 ドレミ楽譜出版社 2014年
×『吹奏楽部員のための楽典がわかる本』 広瀬勇人/著 ヤマハミュージックメディア 2015年
×『楽譜が読めると音楽がおもしろい』 五代香蘭/著 メトロポリタンプレス 2012年
×『音楽理論入門』 東川清一/著 筑摩書房 2017年
×『「しくみ」から理解する楽典』 坂口博樹/著 ヤマハミュージックメディア 2011年
×『楽譜の歴史』 皆川達夫/著 音楽之友社 1985年
×『読んでナットク!やさしい楽典入門』 大嶋大輔/編著 自由現代社 2007年
×『「クラシック鑑賞」事典』 下道郁子/監修 PHP研究所/編 PHP研究所 2007年
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽 (760 9版)
- 音楽の一般理論.音楽学 (761 9版)
- 器楽合奏 (764 9版)
- 参考資料
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- 世界大百科事典 5 平凡社 2007.9 031
- 持ち歩き音楽記号事典 多田鏡子/著 日本文芸社 2015.7 761.2 978-4-537-21289-1
- 新編音楽中辞典 海老澤敏/監修 音楽之友社 2002.3 760.33 4-276-00017-3
- 標準音楽辞典 ア-テ 音楽之友社 1991.10 760.33 4-276-00002-5
- 指導者のためのリハーサル入門 磯金俊一/著 ヤマハミュージックメディア 2016.3 761.9 978-4-636-92000-0
- 楽譜が読める!音楽記号事典 齋藤純一郎/監修 ナツメ社 2007.10 761.2 978-4-8163-4400-8
- 実用音楽事典 ドレミ楽譜出版社 2001.5 764.7 4-8108-9797-4
- 実用音楽事典 岩田晏実/[ほか]著 ドレミ楽譜出版社 2002.4 764.7 4-8108-9939-X
- 実用クラシック音楽用語事典 ドレミ楽譜出版社 2009.2 760.33 978-4-285-11969-5
- アルファベットで引く6か国語音楽用語辞典 久保田慶一/監修 音楽之友社 2015.4 760.33 978-4-276-00060-5
- カタカナ引き音楽辞典 遠藤三郎/著 春秋社 1993.12 760.33 4-393-93009-6
- ポピュラー&クラシック実用音楽用語辞典 鶴原勇夫/共著 成美堂出版 1996.10 760.33 4-415-05084-0
- NHK交響楽団 http://www.nhkso.or.jp/index.php 2018/10/8
- キーワード
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- 協奏曲
- 独奏
- カデンツァ
- クラシック
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000244679