レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/09/08
- 登録日時
- 2015/09/23 00:30
- 更新日時
- 2015/12/03 12:05
- 管理番号
- 6000024221
- 質問
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解決
阪急宝塚線の服部天神駅上り線ホーム(豊中市服部元町)に大きな木が生えているがなぜか
- 回答
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『大阪府謎解き散歩』p86(中経出版)に「開業当初の名称は服部天神前駅で、敷地はもともと服部天神宮の境内だったので、その中にあったクスノキをご神木として残す形で駅が設置されたのである」とある。
朝日新聞、平成21年(2009年)5月24日朝刊(p25)に「駅の天井貫く神木」として「阪急服部駅のホームの天井を、しめ縄が巻かれた樹齢数百年の大楠が貫いている。元は服部天神宮の境内にあったご神木。」「阪急の前身・箕面有馬電気軌道が開通した当時は、『服部天神駅』。阪急が鉄道を敷くために、天神宮の土地を譲り受けた。駅舎予定地にあった神木は地元住民の願いで残され、百年近く電車の安全を見守っている」とある。
『阪急宝塚線・能勢電鉄 街と駅の1世紀』(彩流社)には「明治43年に駅を設置する際、地元の人たちの要請もあり、楠の木を残す形で駅がつくられたという」とある。(本書も開業当初の駅名は服部天神駅としている)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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阪急宝塚線「服部天神駅」に問合わせた。
- NDC
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- 各種の建築 (526 9版)
- 鉄道運輸 (686 9版)
- 参考資料
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- 『大阪府謎解き散歩』橋爪 紳也/編著(中経出版) (p86)
- 『阪急宝塚線・能勢電鉄 街と駅の1世紀』山下ルミコ/著(彩流社) (p20-21)
- キーワード
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- 服部(ハットリ)
- 服部天神駅(ハットリ テンジン エキ)
- 宝塚線
- 楠(クスノキ)
- 阪急電鉄
- 神木
- 豊中市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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服部駅は明治43年(1910年)3月10日の箕面有馬電気軌道開業時から設置されていた駅。
『100年のあゆみ 通史』p252に開業時の路線が書かれている。駅名は「服部」とある。他の資料で見ても、『箕面有馬電鉄沿線遊覧案内』(咬菜社/1910年)では「服部」停留所、『阪急電車駅めぐり 空から見た街と駅 宝塚線』(阪急電鉄株式会社)付録「名勝ご案内(復刻版)」(元は明治43年3月発行)では「服部」停留所、路線図も「服部」と書かれている。
なお『75年のあゆみ《写真編》』p5(阪急電鉄株式会社)「開業予告の広告(明治42年)」に描かれた路線図のイラストでは「服部天神」と書かれている。ただし箕面駅も「箕面公園」となっており、駅周辺の勝尾寺など名勝の位置も書かれている。
服部駅はその後、平成25年(2013年)12月21日より「服部天神駅」と名称変更された。
朝日新聞2013年12月21日大阪北摂29面によると、「駅間近の歴史的観光資源をわかりやすく案内する」という阪急電鉄の方針に沿った変更で、同線の中山駅も中山観音駅に変わった。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000180444