レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/02/08
- 登録日時
- 2018/04/06 00:30
- 更新日時
- 2018/04/24 10:22
- 管理番号
- 6000038661
- 質問
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解決
小豆とかぼちゃを炊いたものを、なぜ「いとこ煮」というのか。名前の由来を知りたい。
- 回答
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アズキ・ダイズとともに野菜を煮込んだ郷土料理で、呼び名の由来は、
・アズキとダイズは従兄弟のような豆だからとする説
・硬い素材からおいおい(追い追い/甥々)、めいめい(姪々)煮るからとする説
・似たような野菜ばかりを煮るから従弟似とする説
・御事汁の転訛したものとする説
・室町後期のダイズ・アズキ汁の従弟煮が祖型とする説がある
と、『たべもの起源事典』p.49に記載あり。
『聞き書 ふるさとの家庭料理 第14巻』p.110には「似たような野菜を一緒に入れて煮るので、いとこのような関係だということで、いとこ煮という。」とある。
- 回答プロセス
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『たべもの起源事典』p.49に「いとこに(従兄弟煮)」の項目がある。
ここでは「アズキ・ダイズと一緒に、野菜を煮込んだ郷土料理」、「アズキ・サトイモ・ダイコンがよく用いられる」とあり、呼び名の由来も記載されているが、小豆とかぼちゃの組み合わせについては触れられていなかった。
『聞き書 ふるさとの家庭料理 第14巻』に「いとこ煮」や「いとこ汁」が紹介されており、名前の由来も書かれていたが、ここにもかぼちゃを使ったものはなかった。
『野菜・藻類 新・食品事典5』、『民俗小事典 食』、『食の民俗事典』で、カボチャと小豆を煮たものをいとこ煮という、との記載があったので、これらをあわせてみていただいた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 参考資料
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- 『たべもの起源事典』 岡田 哲/編 東京堂出版 (49)
- 『聞き書ふるさとの家庭料理14』 農山漁村文化協会/編 農山漁村文化協会 (110-113)
- 『野菜・藻類』 河野 友美/編 真珠書院 (96)
- 『民俗小事典 食』 新谷 尚紀/編 吉川弘文館 (126)
- 『食の民俗事典』 野本 寛一/編 柊風舎 (304-305)
- キーワード
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- 料理(リョウリ)
- 由来(ユライ)
- 名称(メイショウ)
- いとこ煮(イトコ ニ)
- かぼちゃ(カボチャ)
- 小豆(アズキ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000234400