レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/11/03
- 登録日時
- 2014/01/06 00:30
- 更新日時
- 2014/02/12 09:43
- 管理番号
- 6000013662
- 質問
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解決
京都に行った際に復元された高瀬舟を見たが、高瀬舟について詳しくわかる本はあるか。できれば昔の高瀬舟の絵や写真があるとなおよい。
- 回答
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『京都水ものがたり』『日本の船 和船編』などに、高瀬舟の解説や絵などがあり。
- 回答プロセス
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38(民俗)55(船舶)の書架などを探す。
『日本国語大辞典 第2版』8巻(小学館)p803「たかせぶね」には「上代から中世にかけて用いられた喫水の浅い小船」「近世以後、川船の代表として各地の河川で貨客の輸送に従事した船」の2つの意味があり。京都・伏見間の高瀬川で用いられていた箱作りの十五石積の船は後者の小型のものを代表するとのこと。近世以降の船は就航河川の状況に応じた船型・構造を持つが、喫水の浅い細長い船型は共通しているとの記載があり。大型の代表として、利根川水系の二百石積前後の長大なものが挙げられている。なお同頁の「たかせがわ」の項目によると、京都市の中央部を南北に流れ伏見に至る運河である高瀬川は、水運に高瀬舟が用いられたことからこの名があるとのこと。写真・絵はなし。
『京都水ものがたり』(淡交社)p84-92「高瀬川-ビオトープとして環境教育の役割」には、現在の高瀬川の写真や、名称が高瀬舟に由来すること、高瀬舟の簡単な説明などがあるが、舟の絵や写真などはなし。
『日本の船 和船編』(船の科学館)p136-137「利根川水系の高瀬舟」に、京都の高瀬川を曳き上る高瀬舟の絵や利根川水系の高瀬船の絵があり。京都の高瀬舟は全長42尺(12.7m)幅6.7尺(2m)の船首をそりあげた箱型の川船、利根川水系の高瀬船は川船としては最大級で上口長さ89尺(27m)幅17尺(5.2m)であったとのこと。
『写真でみる日本生活図引 2 とる・はこぶ』(弘文堂)p155「高瀬舟」に、神奈川県平塚市の馬入川(相模川の河口付近)をさかのぼる高瀬舟(通称砂利舟)の写真があり。高瀬舟について、各地の河川で使われた運搬船の総称で、三枚板造りの浅い箱型の船、舳先と艫が突出しているのが特色との記載があり。
『復原模型でよくわかる ものづくりとくらしの日本史』(新人物往来社)p124「造船」に、船の科学館所蔵の利根川の高瀬舟の模型の写真があり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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- 『日本の船 和船編』安達 裕之/著
- 『写真でみる日本生活図引 2』須藤 功/編(弘文堂)
- 『日本国語大辞典 第8巻』小学館国語辞典編集部/編集(小学館)
- 『ものづくりとくらしの日本史』石井 進/編(新人物往来社)
- 『京都水ものがたり』平野 圭祐/著(淡交社)
- キーワード
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- 高瀬舟(タカセブネ)
- 川舟(カワブネ)
- 造船
- 水運
- 高瀬川(タカセガワ)
- 京都
- 江戸時代
- 歴史
- 民俗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000143005