レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/01/25
- 登録日時
- 2020/04/11 00:30
- 更新日時
- 2020/04/11 00:30
- 管理番号
- DR20201000060
- 質問
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解決
鉄砲漬けが成田(成田山)の名物になった由来が書かれた資料はあるか。また、鉄砲漬けの材料となるシロウリの生産についても調べたい。
- 回答
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『成田市農協二十年史』p.161に「鉄砲漬の由来」の項目があり、天保年間に現在の成田市竜台で生産が始められた旨の記述がある。『大いなる房総の21世紀 房総の特産品』p.141-p.144に「門前町で生まれた名産品シマウリ漬けとようかん」の項目があり、成田山池之端の料亭・名取亭で農家が自家用に作っていたのを真似て、味付けを工夫し客に出したところ評判が良く以来提供を始めた旨の記述がある。『47都道府県伝統調味料百科』p.283の「鉄砲漬け」の項目にも、名取亭についての記述がある。『漬物の機能と科学』p.75-p.79に「印籠漬、鉄砲漬、養肝漬」の項目があり、1950年代に名取亭が商品化したのが始まりで、後に芦田屋[羊羹屋・花崎町]がウリの種取り作業を機械化し量産化を可能にしたことが書かれている。『日本の伝統食品事典』p.99-p.101に「鉄砲漬け」の項目があり、歴史、製法、生産の現況が解説されている。 成田周辺でのシロウリの生産については、『都道府県別地方野菜大全』p.82-p.83の「ハグラウリ(シロウリ)」の項目に、大正初期に始まった栽培の歴史が解説されている。歯のぐらつく人でも食べられるのでハグラウリの名がついたと書かれている。
- 回答プロセス
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成田山の門前町の歴史、成田市の農業、および漬物についての資料を調べた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 『成田市農協二十年史』 成田市農業協同組合 1985 611.6
- 『大いなる房総21世紀』 越智 寿 千葉日報社 1980 689.59
- 『47都道府県・伝統調味料百科』 成瀬宇平 丸善出版 2013.7 383.81 , ISBN 978-4-621-08681-0
- 『漬物の機能と科学』 朝倉書店 2014.10 628.8 , ISBN 978-4-254-43545-0
- 『日本の伝統食品事典』 朝倉書店 2007.10 619.036 , ISBN 978-4-254-43099-8
- 『都道府県別地方野菜大全』 農山漁村文化協会 2002.11 626 , ISBN 4-540-02156-7
- キーワード
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- 鉄砲漬け
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 地域(成田)
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000280506