レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月20日
- 登録日時
- 2013/11/22 14:45
- 更新日時
- 2013/11/22 14:45
- 管理番号
- 9000008975
- 質問
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解決
「宮さん宮さん」という歌は、何のための歌か。また、いつごろ流行ったのか。
- 回答
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『日本流行歌史』(古茂田信男ほか著 社会思想社 1970年)によると、「宮さん宮さん」(「トンヤレ節」)は、長州藩出身の参謀品川弥二郎が、橋本八郎の変名で、一軍の士気を鼓舞するために作って歌わせた進軍歌で、作曲は同じ長州藩出の大村益次郎。1868年(慶応4年=明治元年)2月、東征大統督有栖川宮熾仁(たるひと)親王に率いられた薩長土ら22藩の兵がこのを歌いながら、東海・東山・北陸三道から江戸を目指して進軍した。5月の上野の戦争後、流行歌に転じ、30年ごろまで歌われた。
- 回答プロセス
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1.自館システムのレファレンス・データベースを検索。「明治維新の頃歌われた「宮さん宮さん」という歌の歌詞を知りたい」がヒット。
2.NDC767.6の書架をブラウジングし、軍歌の掲載図書を確認。次の資料に関連の記述があった。
・『日本流行歌史』(古茂田信男ほか著 社会思想社 1970年)
・『歌は時代とともに:明治・大正・昭和20年まで』(野ばら社 2007年p8に楽譜と3番までの歌詞あり。簡単な解説。
・『徹底検証・日本の軍歌:戦争の時代と音楽』(小村公次著 学習の友社 2011年)p30-36には、6番までの歌詞と、歌詞の異同について、また、この歌は、もともと慶応年間(1865~1868)より前から江戸で流行した歌が、京や大阪でも歌われるようになり、それが官軍東征の軍歌となって江戸に逆輸入されたものだったなどの記述あり。
・『戦争歌(いくさうた)が映す近代』(堀雅昭著 葦書房 2001年)p38-51には、「近代の幕開けと『宮さん宮さん』」の項があり、歌の出自や変遷などについて記述がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- 『日本流行歌史』(古茂田信男ほか著 社会思想社 1970年) (p30-36)
- 『歌は時代とともに:明治・大正・昭和20年まで』(野ばら社 2007年) (p8)
- 『徹底検証・日本の軍歌:戦争の時代と音楽』(小村公次著 学習の友社 2011年) (p30-36)
- 『戦争歌(いくさうた)が映す近代』(堀雅昭著 葦書房 2001年) (p38-51)
- キーワード
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- 「宮さん宮さん」
- 「とんやれ節」
- 軍歌
- 歌詞
- 流行歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 音楽・舞踊
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141104