レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/09/22
- 登録日時
- 2010/01/24 02:11
- 更新日時
- 2010/01/26 13:03
- 管理番号
- 埼浦-2009-056
- 質問
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解決
埼玉県の廃仏毀釈について書かれた資料はあるか。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『神仏分離の地方的展開』(村田安穂 吉川弘文館 1999)
p18-32「神仏分離・廃仏毀釈の実態-埼玉県の場合」
p138-149「埼玉県の廃仏毀釈-『武蔵国郡村誌』の場合」に、埼玉県における廃仏毀釈の概観について記述あり。
p210-234「神葬祭運動の『廃仏毀釈くどき』」
『新編埼玉県史 通史編5 近代』(埼玉県 1988)
p220-231「神仏分離の展開」に、埼玉県における神仏分離の動向について解説あり。それによると、埼玉県では比較的穏便な神仏分離であったとの記述あり。廃仏毀釈について、p226-227に事例が簡単に掲載されている。事例の参考文献として『資料編25』が紹介されている。
『新編埼玉県史 資料編25(近代・現代7) 教育・文化』(埼玉県 1984)
p63-70「神号改号記 明治2年1月」
p72-74「廃仏毀釈くどき 明治2年11月」
『吉田町史』(吉田町教育委員会 吉田町 1983)
p368-386「廃仏毀釈」太田部村の例では、「境内地、畑、畳、障子、唐紙、什物等売り払って、檀家で分配してしまった。(中略)激しい廃仏毀釈の跡がうかがわれる。」とある。
『小鹿野町誌』(小鹿野町誌編集委員会 小鹿野町 1976)
p1012-1016「神仏分離令とその影響」に、「この秩父地方においても、武甲山の蔵王権現像が焼き捨てられたり、三峯神社の仏像仏具類が被害を受けたような例は各所に見られた。」とある。
『秩父市誌』(秩父市誌編纂委員会 名著出版 1974)
p479-481「廃仏毀釈」に、「役人の廻村に依って、例えば武甲山蔵王権現の木像や、又大宮郷中陣屋にあった木像体の物まで焼捨てられている。」とある。
村田安穂「岩鼻県における神葬祭運動の展開と『廃仏毀釈くどき』」(『埼玉県史研究 第19号』p14-26 埼玉県 1987)
松岡淳一「神仏分離令と旧玉井村」(『熊谷市郷土文化会誌 第63号』p1-7 熊谷市郷土文化会 2007)
旧佐谷田村の廃仏毀釈の例がとりあげられている。前掲「神号改号記」のこと。
埼玉県内の神仏分離について記述のある、以下の資料もあわせて紹介した。
『新編明治維新神仏分離史料 3 関東編』(辻善之助 名著出版 2001(第2刷))
p3-35 埼玉県の部
稲村坦元「武蔵における神仏分離」(『埼玉史談 第21巻第3号』p1-3 埼玉県郷土文化会 1974)
藤野三吉「妻沼聖天の神仏分離一件」(『埼玉史談(旧版) 第11巻第3号』p36-40 国書刊行会 1973)
青木忠雄「武州足立郡中釘村神仏分離資料 上・中・下」(『埼玉史談 第44巻第1号、第3号、第4号』 埼玉県郷土文化会) 文書を活字化したもの。
- 回答プロセス
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自館目録および『埼玉雑索』を〈廃仏毀釈〉〈神仏分離〉で検索してヒットした資料を調査した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 宗教史.事情 (162 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『神仏分離の地方的展開』(村田安穂 吉川弘文館 1999)
- 『新編埼玉県史 通史編5 近代』(埼玉県 1988)
- 『新編埼玉県史 資料編25(近代・現代7) 教育・文化』(埼玉県 1984)
- 『吉田町史』(吉田町教育委員会 吉田町 1983)
- 『小鹿野町誌』(小鹿野町誌編集委員会 小鹿野町 1976)
- 『秩父市誌』(秩父市誌編纂委員会 名著出版 1974)
- 『埼玉県史研究 第19号』(埼玉県 1987)
- 『熊谷市郷土文化会誌 第63号』(熊谷市郷土文化会 2007)
- 『新編明治維新神仏分離史料 3 関東編』(辻善之助 名著出版 2001(第2刷))
- 『埼玉史談 第21巻第3号』(埼玉県郷土文化会 1974)
- 『埼玉史談(旧版)第11巻第3号』(国書刊行会 1973)
- 『埼玉史談 第44巻第1号』(埼玉県郷土文化会 1997)
- 『埼玉史談 第44巻第3号』(埼玉県郷土文化会 1997)
- 『埼玉史談 第44巻第4号』(埼玉県郷土文化会 1997)
- キーワード
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- 宗教政策-埼玉県-歴史
- 宗教-埼玉県-歴史-明治以後
- 仏教-埼玉県-歴史-明治以後
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000062306