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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
坂戸市立図書館 (2310144)管理番号
(Control number)
2011ー01坂戸
事例作成日
(Creation date)
2011年06月13日登録日時
(Registration date)
2011年08月04日 02時00分更新日時
(Last update)
2011年08月11日 12時07分
質問
(Question)
文殊菩薩のご開帳について知りたい。先日、坂戸の大智寺(だいちじ)で12年に一度うさぎ年に行われるご開帳に参拝した。参拝の前に、白い動物の香合に香がたかれていて、それをまたいてからお参りをした。その香合は、何の動物だったか。文殊菩薩の下にも動物がいたようだったが。
回答
(Answer)
1 『例文仏教語大辞典』石田瑞磨/著 小学館
獅子。平安時代以降に作られた文殊菩薩は獅子王にのるのが、一般的ある。   

2 大智寺に照会。香炉は象の形をかたどった象炉であった。
  象炉については、『仏具大事典』岡崎譲治/監修 鎌倉新書を提供。

    
   

        



   



 
回答プロセス
(Answering process)
1.大智寺について郷土資料より調べる。
  ①『ふるさと探訪』 坂戸市教育委員会
     P24 大智時、文殊堂の解説あるが、文殊菩薩像や開帳についての記述なし。
  ②『坂戸市史 通史編 1』 坂戸市教育委員会 
     P611 中世の大智寺と真言系寺院についての解説あり、文殊菩薩像等の記述なし。
  ③『坂戸の茶のみ話』 坂戸市
     P9 文殊様の項に、卯年の守り本尊として、卯年の春には、お開帳がおこなわれる記述あり。
  ①②より  真言宗。本尊は大日如来。龍護山実相院と号する。江戸時代には、朱印高20石。数十の末寺があった。
文殊堂は、大智寺門前にある。本尊の文殊菩薩は悪龍を教化したと伝わり、天正3年(1575)に俊快が再興した。
大智寺の文殊堂でおこなわれた文殊観音のご開帳であることを確認する。
  
2.”文殊菩薩”について仏教関係の辞典を調べる。(下記資料④⑤)
 
3.図がある資料を求めて、仏像について蔵書を調べる。
  ④『例文仏教語大辞典』 石田瑞麿/著 小学館
  ⑤『岩波仏教辞典』 岩波書店
  ⑥『目でみる仏像事典』 田中義恭・星山晋也/著 東京美術
  ⑦『図解仏像のすべて』 花山勝友/監修 PHP研究所 
  ⑧『やさしい仏像入門』 松原哲明 ・三木童心/著 新星出版社
  ⑨『仏像のやさしい』 藤井正雄・花山勝友・中野東禅/著 雄山閣 
  ⑪『仏教行事儀礼書式大事典』 藤井正雄・長坂一雄/著 雄山閣
  ⑫『仏事の常識と仏教の基礎知識完全ガイド』 田代尚嗣/著 佼成出版社
  ⑬『知っておきたい真言宗』 日本文芸社
    

 ④⑥より 諸仏の智慧をつかさどる菩薩。釈迦如来の脇侍として左に侍し、普賢菩薩とともに三尊を形成する。
      普通、右手に知剣、左手に青蓮華(睡蓮の一種)を持つが、経典や信仰によって様々な形になる。
普賢菩薩が白象にのるのに呼応して、文殊菩薩は 獅子王にのるのが一般的な形。
       (平安時代以降につくられる。)
 その他資料(④~⑨)にも同様の記述あり。

 (回答) 仏像の下の動物は獅子であることがわかる。


4.”開帳”について
   ④より  寺院で普段公開しない仏像などを何年間隔かで一定の日を限って、参詣人に拝観させること。
         また、寺院の厨子を開いて秘仏を特定の日だけ一般人に拝ませること。とあり。具体的方法についての記述なし。

   (キーワード 仏事 参拝 参詣)④~⑬について開帳のしきたりなど 拝観の仕方について調べるが、記述なし。


5.仏教の歴史より検索(所蔵資料にあたる)
   ⑭『「観音・地蔵・不動』 速水侑/著 講談社現代新書
       ”江戸の開帳”について記述あり。 近世の民衆信仰の中で開帳が流行とあり。
       また当初は宗教的な行事であったが、現世利益をもたらすことで寺社は多大の収入を得たり、教線を拡張できるので、
興行的傾向に走るようになった。とあるが、やり方についての記載は無し。
 
6.”香”などの仏具について
   ⑮「仏教民俗辞典」仏教民俗学会/編著 新人物往来社
   ⑯「仏具大事典」岡崎譲冶/監修 鎌倉新書 
     
   ⑮より ”香” 仏教では身を浄め、心を浄め、仏に供養することを目的とした。香をもって戒を表し、これを嗅ぎ、体に塗れば
五根清浄となり、香を薫ずることによって仏などを招来し、供養し、心身を清浄にする。 
   
   ⑯より ”香合”で調べはじめると、”香炉”という仏具の中に象の姿をかたどった”象炉(香象、象香ともいう)”という仏具の記載あり。 
”象炉” 密教における秘密伝法灌頂道場に用いる法具の一つで、灌頂の際に、入口に置き、受者が身を浄めるため、
これを跨ぎ越える特殊な香炉で、真言・天台系寺院の中にみられる。とあり。
  
   *象の可能性が高い。やり方は似ているが、開帳にもおこなわれることかはっきりしない。
     ⑬より ”灌頂(かんじょう)” とは、仏縁の結ばれや、法の継承の際に行われる儀式。とあり。

5.大智寺に照会。
    
   *象炉である。開帳の時だけでなく、菩薩、仏を拝む時にわたしたちの住んでいる世界から、
    仏の世界に入るという儀式として象炉を跨いてもらうそうである。

        



   



 
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
仏教  (180 9版)
仏会  (186 9版)
仏像  (718 9版)
参考資料
(Reference materials)
『例文仏教語大辞典』 石田瑞磨/著 小学館
『仏具大事典』 岡崎譲治/監修 鎌倉新書
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
大智寺
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000089572解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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