レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年10月05日
- 登録日時
- 2019/10/10 17:24
- 更新日時
- 2020/03/26 14:37
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2019-014
- 質問
-
解決
鉄道唱歌で名古屋がうたわれているのは何番か。またいっしょに地震のことが出てくるらしいが、それはいつのどんな地震か。
- 回答
-
(1)鉄道唱歌とは、明治33(1900)年に発表された曲で、歌詞の中に全国の地名や名所が出てきます(『唱歌・讃美歌・軍歌の始源』p.190-204)。
(2)名古屋が出てくるのは「第一集 東海道編」34番です。歌詞は下記のとおりです(『鉄道唱歌 増訂版』p.16)。
名たかき金の鯱は
名古屋の城の光なり
地震のはなしまだ消えぬ
岐阜の鵜飼も見てゆかん
(3)ここに出てくる地震とは濃尾地震のことで、鉄道唱歌が発表される9年前の明治24(1896)年に起きました(『濃尾地震:春季特別展』p.9)。
- 回答プロセス
-
(1)(2)名古屋市図書館OPACにて「鉄道唱歌」でヒットした資料にあたりました。あわせて声楽(NDC:767)の棚をブラウジングしました。その結果見つけた『鉄道唱歌 増訂版』には鉄道唱歌の歌詞そのものが載っていました。また『唱歌・讃美歌・軍歌の始源』には鉄道唱歌の内容の解説や誕生した背景などが書かれていました。
(3)地震災害の本の棚(NDC:453)にあった『今こそ知っておきたい「災害の日本史」』と『地震と噴火の日本史』の濃尾地震について書いてある箇所を確認すると、鉄道唱歌にもうたわれたという旨の記述が見つかりました。また郷土資料コーナー内にある『濃尾地震:春季特別展』にも同様の記述が見つかりました。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 声楽 (767 9版)
- 地震学 (453 9版)
- 参考資料
-
-
小川和佑 著 , 小川, 和佑, 1930-2014. 唱歌・讃美歌・軍歌の始源. アーツアンドクラフツ, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007963967-00 , ISBN 4901592300 -
岡本仁, 野ばら社編集部 編 , 岡本, 仁 , 野ばら社. 鉄道唱歌 増訂版. 野ばら社, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002886711-00 , ISBN 4889863532 -
濃尾地震 : 春季特別展. 一宮市尾西歴史民俗資料館, 2018.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029011580-00 -
岳真也 著 , 岳, 真也, 1947-. 今こそ知っておきたい「災害の日本史」 : 白鳳地震から東日本大震災まで. PHP研究所, 2013. (PHP文庫 ; か23-13)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024458023-00 , ISBN 9784569760285 -
伊藤和明 著 , 伊藤, 和明, 1930-. 地震と噴火の日本史. 岩波書店, 2002. (岩波新書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003676882-00 , ISBN 4004307988
-
小川和佑 著 , 小川, 和佑, 1930-2014. 唱歌・讃美歌・軍歌の始源. アーツアンドクラフツ, 2005.
- キーワード
-
- 鉄道唱歌
- 濃尾地震
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000262514