レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年03月07日
- 登録日時
- 2020/03/19 15:04
- 更新日時
- 2020/03/26 17:52
- 管理番号
- 県立長野-19-097
- 質問
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解決
県立長野図書館所蔵の『富士見高原 その詩その小説そして』 富士見高原愛好会編 鳥影社 1985 に「月よりの使者」、「高原の駅よさようなら」について記述があるか。
- 回答
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「月よりの使者」について記述を確認できたが、「高原の駅よさようなら」については記述を確認できなかった。「月よりの使者」の記述については以下のとおり。
・「清風荘(富士見ホテル)の客たち」の大項目のうち、「映画のロケ隊」、続く「『月よりの使者』余聞」の項 次の「富士見が舞台のその他の映画」の項冒頭に若干の関連記載あり。 掲載頁p.100-105
「異例といえば、昭和九年(一九三四年)富士見療養所を素材とし部隊とした、久米正雄の通俗小説『月よりの使者』映画化のため(中略)この『月よりの使者』の映画撮影のほか、映画のロケーションが来ると 患者が興奮してしまって、催眠剤を毎晩請求して困った と、正木院長はこぼしているが、(後略)」
・「富士見高原療養所」の大項目のうち、「患者たちの生活」項 掲載頁p.122
「鈴蘭が春をいろどる花ならば、龍胆は高原の秋に、静かに清らかに咲く花である。これまた、都人士には珍らしかろう。昭和九年、久米正雄の『月よりの使者』映画化のとき、(中略)関係者一同、花さがしに苦労したと伝えられる。」
・「療養所を描く」の大項目のうち、「別世界」、続く「総合病院への回帰」の項 掲載頁p.140-141
「その療養所の裏手に、病棟から少し離れて、雑木と松とに囲まれたくぼみに、死体室があった。(後略 引用部分)と、久米の『月よりの使者』に、詳しくうつされている。
医療の進歩と生活環境の改善とあいともない、いつのまにか、不治といわれた肺病は不治ではなくなり、(中略)病院そのものも変わったが、その周辺にも、もはや『月よりの使者』や『風立ちぬ』の人物が、それぞれのおもいを、それぞれの胸にこめて、そぞろ歩きしたころのおもかげはない。(後略)」
- 回答プロセス
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- 事前調査事項
- NDC
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- 映画 (778 10版)
- 文学史.文学思想史 (902 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 月よりの使者
- 高原の駅よさようなら
- 富士見高原
- 映画ー長野県
- 久米正雄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276059