レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年07月01日
- 登録日時
- 2015/01/30 11:25
- 更新日時
- 2015/03/17 16:06
- 管理番号
- 埼久-2014-162
- 質問
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解決
中里介山作「武州喜多院」について、原題、初出誌の刊行を知りたい。
- 回答
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雑誌「隣人之友」の昭和9年7月号に亜参堂の名前で発表された「遊於処々」に含まれており、その1節に「武州喜多院」(p18-23)のタイトルがつけられている。
- 回答プロセス
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『中里介山全集 18』(中里介山著 筑摩書房 1971)
p231-367「遊於処々」の「山水評判」中に「武州喜多院」あり。
「遊於処々」の序文に「支那漫遊記」は昭和6年の夏、その他「八ヶ岳不登記」「紀の国行脚」等は皆最近の旅程になるものとあり、序文を記した年月は、昭和9年7月初となっている。
『大菩薩峠中里介山』(笹本寅著 日本図書センター 1990)
巻末著作年表によると、「昭和9年(1934)50歳 7月『遊於処々』を「隣人之友社」より刊行」とあり。
『昭和国民文学全集 1 中里介山集』(筑摩書房 1978)
巻末に年譜あり。上記と同様の記述である。
『修羅明治の秋』(尾崎秀樹著 新潮社 1973)
巻末中里介山年譜あり。「昭和8年(1933)48歳 3月「隣人之友」を改巻。8月、八ヶ岳に登山。12月~9年3、5、7月「遊於処々」を同誌に連載。昭和9年(1934)49歳 7月『遊於処々』を「隣人之友社」から刊行。」とあり。
《国会図図書館向けデジタル化資料送信サービス》(http://www.ndl.go.jp/jp/library/service_digi/ 国会図 2014/07/01最終確認)
「隣人之友」昭和9年(1934)7月号に「阿參堂」の著者名で「遊於処々」あり。この1節として「武州喜多院」(p18-23)あり。「武州喜多院」と同じ書き出しであることを確認した。
- 事前調査事項
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調査済事項 『日本随筆紀行 5』(作品社 1987)に「武州喜多院」が掲載されている。
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『大菩薩峠中里介山』(笹本寅著 日本図書センター 1990) , ISBN 4-8205-9052-9
- 『昭和国民文学全集 1 中里介山集』(筑摩書房 1978)
- 『修羅明治の秋』(尾崎秀樹著 新潮社 1973)
- キーワード
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- 中里 介山(ナカザト カイザン)
- 日本随筆
- 喜多院(川越市)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000166932