レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/01/29
- 登録日時
- 2014/10/31 12:41
- 更新日時
- 2019/09/12 15:11
- 管理番号
- 埼浦-2014-062
- 質問
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解決
寛保2年(1742年)の8月から9月(旧暦)に荒川の大洪水が発生している。この水害と土砂災害に関連した資料を探している。埼玉県内の市町村レベルでの記載というものはないか知りたい。
- 回答
-
次の資料を紹介した。
1 埼玉県域
『荒川 人文 荒川総合調査報告書 3』(埼玉県 1988)
p79-82、p110-115に関連記述あり。
『新編埼玉県史 資料編13(近世4) 治水』(埼玉県 1983)
p909-934「寛保二年洪水」項あり。
『埼玉県の気象災害』(埼玉県総務部消防防災課 1970)
p20「寛保2年8月1日(1742.8.30)大風雨洪水。」県内各域の状況について記載あり。
『関東地方災害年表』(利根川荒川洪水予報連絡会 1964)
p74「寛保2年8月(1742)未曾有の大洪水あり。利根川、荒川、入間川が氾濫し堤防の決潰は広く96ヶ所に及びその被害も甚大で多数の人命が失われた。」
2 県内市町村史
寛保2年の洪水は関東全域にわたり、埼玉県域各所でも被害があったので、紹介した資料以外の市町村史にも記述がある可能性も伝えた。
『鴻巣市史 通史編2 近世』(鴻巣市 2004)
p431「寛保二年洪水」の項あり。
『草加市史 通史編 上』(草加市 1997)
p597-598「宝永・寛保の洪水」の項あり。
『川島町史 通史編 中』(川島町 2008)
p378-382「頻発する大洪水」の項あり。
『川島郷土史』(鈴木誠一編 川島村郷土研究会 1956)
p183「寛保二年八月一日、民家流失し人畜の死傷、田畑立毛の損害等甚大にして其惨状筆紙に尽し難し」
『騎西町史 通史編』(騎西町教育委員会 2005)
p456「寛保2年の水害」の項あり。
『騎西町史 近世資料編』(騎西町教育委員会 1989)
p545-547「136 寛保2・7 寛保二年の水害(加須市 松村春子家蔵)」
『幸手市史 通史編1 自然.原始・古代.中世.近世』(幸手市教育委員会 2002)
p533-534「寛保二年の洪水」の項あり。
『幸手市史 近世資料編2』(幸手市教育委員会 1998)
p425-430「寛保二年の大水」の項あり。「177 (寛保期)幸手付近溺死人の書上」ほか
『鷲宮町史 史料2 近世』(鷲宮町 1981)
p145-150「寛保二年 関東洪水復旧普請記録写(田口家文書)」の項あり。
『熊谷市史 通史編』(熊谷市 1984)
p429 「荒川の水害年表」寛保二年の災害あり。
p433-435 「寛保二年八月一日の洪水記録」石原東漸寺山門の棟札に記されてあった記録。
漢文と書き下し文あり
『越谷市史 1 通史』(越谷市 1975)
p1070-1071「寛保二年の水害」の項あり。
『わたしたちの郷土こしがや 1』(越谷市教育委員会 1981)
p160-162「寛保二年の大水」
『蕨市の歴史 2』(蕨市史編纂委員会編 吉川弘文館 1967)
p1146-1147「第二節 水害 (一)大水害」
『浦和市史 通史編 2』(浦和市 1988)
p537-539 寛保の水害
『川口市史 通史編 上巻 』(川口市 1988)
p767-770 寛保二年の水害
『川越市史 年表』(川越市 1986)
p181寛保二年「8.1 暴風雨のため、川越藩領内各所で被害が発生する。」
『川越市史 史料編 近世 3』(川越市 1972)
p125-147 大水記 享保十二年、同十三年・寛保二年(奥貫家文書)
3 関連資料
『利根川治水の変遷と水害』(大熊孝著 東京大学出版会 1981)
p54-57「寛保2(1742)年・大洪水と大復旧工事」
『天、一切ヲ流ス 江戸期最大の寛保水害・西国大名による手伝い普請』(高崎哲郎著 鹿島出版会 2001)
p232-233 主な参考文献の記載あり。
『耕地開発と景観の自然環境学 利根川流域の近世河川環境を中心に』(橋本直子著 古今書院 2010)
p40-47「寛保の水害」
『埼玉県の近世災害碑』(高瀬正著 ヤマト出版 1996)
p16-24「寛保治水碑」など6箇所の「寛保二年」の水害に関する碑の記述あり。
『名主奥貫友山と寛保2年の大水害 企画展 第36回』(川越市立博物館 2011)
p37-51「第三章 友山と寛保二年の大水害」
4 論文記事
新井栄作著「建部綾足と善法寺 ─寛保大洪水の体験─」(『埼玉史談 24巻3号』p34-52 埼玉県郷土文化会 1977)
佐藤繁著「奥貫友山と寛保の洪水」(『埼玉史談 33巻3号』p11-17 埼玉県郷土文化会 1986)
大谷貞夫著「寛保期荒川流域における普請助役について」(『戸田市史研究 4』p1-15 戸田市 1981)
金谷俊夫著「寛保大洪水と聖泉湧出碑」(『妻沼史談 研究紀要3』p31-48 妻沼地域文化財調査研究会 2008)
山野井利平著「寛保二年の大洪水について」(『草加市史協年報 第6号』p80-81 草加市史編さん協力会 1987)
高崎哲郎著「治水と災害 寛保大水害と浅間山大噴火」(『論集江戸川』p26-36 「論集江戸川」編集委員 2006)
大口勇次郎著「寛保の水害」(『川越市史研究』p133-155 川越市 1984)
備考欄に追記あり。(2019年9月12日)
- 回答プロセス
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埼玉資料のうち気象、災害、河川などの書架を確認する。
県内市町村史を確認する。
- 事前調査事項
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『新編埼玉県史 通史編4 近世2』 (埼玉県編 埼玉県 1989)
- NDC
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- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 河海工学.河川工学 (517 9版)
- 参考資料
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- 『荒川 人文 荒川総合調査報告書 3』(埼玉県 1988)
- 『新編埼玉県史 資料編13(近世4) 治水』(埼玉県 1983)
- 『埼玉県の気象災害』(埼玉県総務部消防防災課 1970)
- 『関東地方災害年表』(利根川荒川洪水予報連絡会 1964)
- 『鴻巣市史 通史編2 近世』(鴻巣市 2004)
- 『草加市史 通史編 上』(草加市 1997)
- 『川島町史 通史編 中』(川島町 2008)
- 『川島郷土史』(鈴木誠一編 川島村郷土研究会 1956)
- 『騎西町史 通史編』(騎西町教育委員会 2005)
- 『騎西町史 近世資料編』(騎西町教育委員会 1989)
- 『幸手市史 通史編 1 自然.原始・古代.中世.近世』(幸手市教育委員会 2002)
- 『幸手市史 近世資料編2』(幸手市教育委員会 1998)
- 『鷲宮町史 史料2 近世』(鷲宮町 1981)
- 『熊谷市史 通史編』(熊谷市 1984)
- 『越谷市史 1 通史』(越谷市 1975)
- 『わたしたちの郷土こしがや 1』(越谷市教育委員会 1981)
- 『蕨市の歴史 2』(蕨市史編纂委員会編 吉川弘文館 1967)
- 『浦和市史 通史編 2』(浦和市 1988)
- 『川口市史 通史編 上』(川口市 1988)
- 『川越市史 年表』(川越市 1986)
- 『川越市史 史料編 近世 3』(川越市 1972)
- 『利根川治水の変遷と水害』(大熊孝著 東京大学出版会 1981) , ISBN 4-13-066053-5
- 『天、一切ヲ流ス 江戸期最大の寛保水害・西国大名による手伝い普請』(高崎哲郎著 鹿島出版会 2001) , ISBN 4-306-09367-0
- 『耕地開発と景観の自然環境学 利根川流域の近世河川環境を中心に』(橋本直子著 古今書院 2010) , ISBN 978-4-7722-3127-5
- 『埼玉県の近世災害碑』(高瀬正著 ヤマト出版 1996)
- 『名主奥貫友山と寛保2年の大水害 企画展 第36回』(川越市立博物館 2011)
- 『埼玉史談 24巻3号』(p34-52 埼玉県郷土文化会 1977)
- 『埼玉史談 33巻3号』(p11-17 埼玉県郷土文化会 1986)
- 『戸田市史研究 4』(p1-15 戸田市 1981)
- 『妻沼史談 研究紀要3』(p31-48 妻沼地域文化財調査研究会 2008)
- 『草加市史協年報 第6号』(p80-81 草加市史編さん協力会 1987)
- 『論集*江戸川』(「論集江戸川」編集委員会 2006) , ISBN 4-8455-1125-8
- 『川越市史研究』(川越市庶務課市史編纂室編 川越市 1984)
- キーワード
-
- 埼玉県-洪水
- 水害
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
追記
狭山市立中央図書館より情報提供があった。
『荒川 写真集』(埼玉県編 埼玉県 1987)
p187に「崖に刻まれた洪水の水位(長瀞町)」と「洪水の水位を示す」の写真掲載あり。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000161629