レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/06/29
- 登録日時
- 2021/09/02 00:30
- 更新日時
- 2021/09/10 10:28
- 管理番号
- 秋田-2631
- 質問
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解決
佐竹氏が常陸国から秋田に国替えになった際、佐竹氏に従って常陸国から秋田入りし、角館で八百石を知行された真壁氏について記載されている資料はあるか。
- 回答
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以下の資料を案内。
①『秋田人名大事典』(秋田魁新報社/編集、2000、280/アア/郷)資料番号:124250705
②『秋田県史、〔通史編〕第2巻』(秋田県/編、1977、210/アア/2郷)資料番号:129982344
③『秋田県史、〔通史編〕第3巻』(秋田県/編、1977、210/アア/3郷)資料番号:124015553
④『秋田市史、第3巻』(秋田市編、2003、214.5/アア/3郷)資料番号:124314998
⑤『秋田市史、第14巻』(秋田市/編集、1998、214.5/アア/14郷)資料番号:124205527
⑥『角館誌、第2巻』(「角館誌」編纂委員会/編、1965、214.7/カカ/2)資料番号:111346995
⑦『角館誌、第3巻』(「角館誌」編纂委員会/編、1967、214.7/カカ/3)資料番号:124154519
⑧『雄勝町の歴史、附 小野小町考』(渡部和男/著、2003、A214.9/85)資料番号:128912953
⑨『秋田の城』(斎藤陽二郎/編、秋田魁新報社、1955、211/アア/郷)資料番号:124032855
⑩『佐竹家臣系譜』(常陸太田市史編さん委員会/編、常陸太田市、1982、288/ヒサ/郷)資料番号:111338273
⑪『佐竹一族の中世』(高橋修/編、高志書院、2017、288.3/タサ/郷)資料番号:124531153
- 回答プロセス
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1.『秋田人名大事典』『秋田県史』『秋田市史』を確認。以下の項に記載あり。
①『秋田人名大事典』(秋田魁新報社/編集、2000、280/アア/郷)資料番号:124250705
→ P503-504 真壁氏、真壁康幹、真壁貞幹、真壁房幹の小伝と事績についての記載あり。
②『秋田県史、〔通史編〕第2巻』(秋田県/編、1977、210/アア/2郷)資料番号:129982344
→ P608-609 「銀札の不通用と正銀の強制摘発」の項に、当時銀札を担う家老だった真壁掃部助についての記載あり。
→ P613-615 「家老真壁・小田野らの失脚」の項に、失脚になるまでの経緯の記載あり。
③『秋田県史、〔通史編〕第3巻』(秋田県/編、1977、210/アア/3郷)資料番号:124015553
→ P173-175 「諸一揆形態の推移」の項に、佐竹義重の館を襲った六郷での一揆は、浅利氏の旧臣や秋田兵庫・真壁久左衛門ら土着の武士によって起こされた一揆であったとの記載あり。
→ P422-425 「寛政の銅山改革」の項に、家老眞壁図書についての記載あり。
④『秋田市史、第3巻』(秋田市編、2003、214.5/アア/3郷)資料番号:124314998
→ P63-65 「寛文~天和期の職制と久保田居住家臣団」“座格制の形成と確立”の項の元和七年度元旦席次表(出自、寛永四年知行高)に、真壁右衛門重幹の記載あり。
→ P69-71 「あきたにおける仏教諸宗派」“曹洞宗”の項に、真壁氏の菩提寺“麟勝院”についての記載あり。
→ P125-129 「十七世紀の蔵入地支配」"大身代官"の項の明暦期蔵入地代官表(蔵入地預かり高、座格)に、真壁安芸の記載あり。
→ P325-326 「銀札仕法と藩政の混乱」"宝暦秋田騒動"の項に、藩主義明の買米指示に反し、銀札を推進したことにより家老真壁掃部助が罷免された記載あり。
→ P332-333 「天明期の藩内情勢と佐竹義和の襲封」"佐竹義和九代藩主を襲封"の項に、家老真壁登幹の記載あり。
→ P601 「武家の女」"婚姻"の項に、佐竹主計の娘と真壁掃部助との縁組願いについての記載あり。
→ P602-603 「武家の女」"日々の生活"の項に、渋江家と婚姻関係で結ばれた重臣真壁氏の日々の生活についての記載あり。
→ P645-650 「藩士の情報収集とその処理」"藩情報の集大成"の項に、石井忠行作の『伊頭園茶話』《幕末の金札発行》に勘定方の真壁温之助が文中に登場する記載あり。
⑤『秋田市史、第14巻』(秋田市/編集、1998、214.5/アア/14郷)資料番号:124205527
→ P226-228 「実録・秋田騒動物」“諸本と構造”の項に、『秋田騒動聞書夢之噂』に真壁掃部助が文中に登場する記載あり。
→ P248-253 「日記」に、藩政期の日記類を時代順に記載している項あり。その中に真壁掃部助康幹日記[家老、宝暦]あり(出典は国典類抄)。
2.郷土資料分類214(市町村史)に関する書架をブラウジング。下記資料該当。
⑥『角館誌、第2巻』(「角館誌」編纂委員会/編、1965、214.7/カカ/2)資料番号:111346995
→ P180-184 「行政」“芦名氏の職制”の項に、慶長七年から承応二年までの家老の中に真壁十兵エの記載あり。
→ P232-255 「新しく角館町を造る」“町割”の項に、文中に真壁氏の記載はないが、町割一覧に勝楽町(東勝楽丁)西側ー北より南へに真壁拾兵エの記載あり。御仲間町(小人町)東側ー北より南へに真壁求馬之助の記載あり。
→ P304-307 「芦名三代」“千鶴丸”の項に、佐竹式部少輔義寘の家中となり、江戸又は角館に住んだもの三十一人の中に真壁十兵エ、同兵左エ門、同与八郎、同治部助の記載あり。
⑦『角館誌、第3巻』(「角館誌」編纂委員会/編、1967、214.7/カカ/3)資料番号:124154519
→ P35-42 『角館住居の侍達』“北家組下(旧弾正組下)”の項に、芦名旧臣で引越した人々の中に真壁孫左エ門の記載あり。
⑧『雄勝町の歴史、附 小野小町考』(渡部和男/著、2003、A214.9/85)資料番号:128912953
→ P80-89 「院内城代大山氏」“院内城代”の項に、寛文年代(1661~1672)に、常陸真壁城主から佐竹氏とともに秋田入りした真壁幸幹を箭田野と変え、更にまた箭田野と変遷したとの記載あり。
3.郷土資料分類211(江戸以前の歴史)に関する書架をブラウジング。下記記事該当。
⑨『秋田の城』(斎藤陽二郎/編、秋田魁新報社、1955、211/アア/郷)資料番号:124032855
→ P45-50 「院内城 堅城も火攻めで落城 箱根以北の難関院内の関」の項に、寛文中に箭田野氏が角館に移ったため真壁右衛門がこれに代わり城主になるが、同十一年再び箭田野氏が城主になったとの記載あり。
4.郷土資料分類288(伝記.系図)に関する書架をブラウジング。下記資料該当。
⑩『佐竹家臣系譜』(常陸太田市史編さん委員会/編、常陸太田市、1982、288/ヒサ/郷)資料番号:111338273
→ P355-356 真壁氏の系譜の記載あり。
⑪『佐竹一族の中世』(高橋修/編、高志書院、2017、288.3/タサ/郷)資料番号:124531153
→ P201-204 「謙信の南征、小田原北条氏とも抗争 佐々木倫朗」の“北条氏との抗争と「東方之衆」”の項に、千葉井坂の戦いで小田氏を破った真壁氏幹についての記載数行あり。
→ P237-246 「秋田移封 つき従った者たち」の“秋田移封の諸相”の項に、佐竹義宣が豊臣秀頼と徳川家康への謁見を済ませた旨の報告を真壁重幹にしたとの記載あり。
以下の資料も確認したが、記載箇所を確認することができず。
×『秋田大百科事典』(秋田魁新報社/編集、1981、031/アア/郷)資料番号:128639218
×『角館町の成立と町割について、町割四百年記念研究紀要』(高橋雄七/著、仙北市角館町文化財保護協会、2020、214.7/タカ/郷)資料番号:124592338
×『角館の歴史』(武藤鉄城/著、1929、A214.7/5)資料番号:110767829
×『角館 城下町をたずねて 8』(藤島亥治郎/著、A291.7/49)資料番号:110752342
×『図説・角館城下町の歴史』(林正嵩/著、無明舎出版、1982、21-トガシ/200/126)資料番号:128846540
×『みちのくの城下町 角館』(富木隆蔵/著、慶友社、1970、21-オバタ/705)資料番号:128152766
×『角館の話』(富木友治/著、角館中学校、1963、214.7/トカ/郷)資料番号:129065942
×『角館城下町の歴史』(林正崇/著、無明舎出版、2017、214.7/ハカ/郷)資料番号:124534629
×『仙北の歴史』(三森英逸/編、三森印刷、1978、A214.7/266)資料番号:129971180
×『湯沢市史』(湯沢市史編さん会事務局/編、1965、214.9/ヤユ/郷)資料番号:111369971
×『図説 湯沢の歴史』(土田章彦/著、無明舎出版、214.9/ツズ/郷)資料番号:111337606
×『雄勝町史』(雄勝町郷土史編纂委員会/編、雄勝町教育委員会、1961、A214.9/26)資料番号:110770534
×『雄勝郡郷土史資料、第1輯』(雄勝郡小学校長会/編、1928、A214.9/3/1)資料番号:110770369
×『雄勝年代記、大河上流筋を辿る』(湊寧/著、技術出版、1988、214.9/ミオ/郷)資料番号:124038753
×『秋田県曹洞宗寺伝大要』(大坂高昭/著、無明舎出版、1996、188/オア/郷)資料番号:124173725
×『あきたの寺、完全保存版』(秋田魁新報社/編、2014、185/アア/郷)資料番号:124499450
※真壁氏の漢字表記が“真”と“眞”のものあり。資料記載のとおり入力。
※今回調査した回答のなかに、資料前後の文章を読んでも常陸国から秋田入りした真壁氏なのかそうでないかの判断がつかないものもあり。真壁氏の記載があるものを回答。
- 事前調査事項
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茨城県内の市町村史、茨城県真壁町(現桜川市)で発行している本は確認済み。
- NDC
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- 歴史 (2)
- 参考資料
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- 秋田人名大事典秋田魁新報社/編集秋田魁新報社
- 秋田県史〔通史編〕第2巻秋田県/編秋田県
- 秋田県史〔通史編〕第3巻秋田県/編秋田県
- 秋田市史第3巻秋田市/編秋田市
- 秋田市史第14巻秋田市/編集秋田市
- 角館誌第2巻「角館誌」編纂委員会/編「角館誌」刊行会
- 雄勝町の歴史渡部和男/著渡部和男
- 秋田の城斎藤陽二郎/編秋田魁新報社
- 佐竹家臣系譜常陸太田市史編さん委員会/編常陸太田市
- 佐竹一族の中世高橋 修/編高志書院
- キーワード
-
- 真壁氏(マカベシ)
- 角館(カクノダテ)
- 院内城(インナイジョウ)
- 佐竹家臣(カタケカシン)
- 常陸国(ヒタチノクニ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000304111