レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/07/09
- 登録日時
- 2021/08/02 00:30
- 更新日時
- 2021/08/13 10:43
- 管理番号
- 秋田-2609
- 質問
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未解決
「美甘」という菓子について、秋田県に関する菓子(食べ物)の可能性や当時の記録について記載のある資料はあるか。
- 回答
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「美甘」という菓子について記載のある資料は確認できず。
- 回答プロセス
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1.郷土資料分類596(食物・料理)に関する資料を調査。
2.県史、出品者の居住地区の町史を調査。
3.所蔵資料検索にて「菓子」、「秋田」をキーワードに検索。老舗の菓子屋や菓子組合の歴史を調査。
いずれも「美甘」についての記載はなし。
4.Googleブックスで「美甘」、「菓子」で検索。下記資料該当。
『新編泉鏡花集 第11巻』
→P163「 (土地の人)特派員は東陽館の打物茶で驚いてしまったと見えるが、恰度菓子の話が出たから、是から当地の菓子を少と紹介しましやう、(差出)紹小より少しづ、食はして遣って下さい、あかり美甘か、摺美甘が可からう。(田舎者)ヒヤア是が美甘と言ふ物かね。錬瓦の切端のやうなものだ。」との記載あり
https://www.google.co.jp/books/edition/%E6%96%B0%E7%B7%A8%E6%B3%89%E9%8F%A1%E8%8A%B1%E9%9B%86/CRxNAQAAIAAJ?hl=ja&gbpv=1&bsq=%E7%BE%8E%E7%94%98%E3%80%80%E8%8F%93%E5%AD%90&dq=%E7%BE%8E%E7%94%98%E3%80%80%E8%8F%93%E5%AD%90&printsec=frontcover#spf=1627272684988(確認日付2021.7.26)
5.当館所蔵の『新編泉鏡花集 別巻1』(泉鏡太郎/著、2005、918.68/イシ/11)資料番号:122435308で確認する。
→p158「紀行 名古屋見物」
「美甘」→「羹甘」の記載であり。(やうかんのふりがなあり)
下記資料を調査するも、記載を確認できず。
×①『比内町史』(比内町史編さん委員会/編、1987/214.2/ヒヒ/郷)資料番号:128108966(出品者の住まいの大葛村が昭和30年に合併後比内町に)
×②『栄太楼百年の歩み』(菓子舗栄太楼/編、1987、588/カカ/郷)資料番号:112030853
×③『組合90年の歩み』(秋田菓子商組合/編、1971/A335/39/)資料番号:111539706
×④『あきた郷味風土記、ふるさとあきたの食百選』(秋田県農山漁村生活研究グループ協議会/編、2005、596/アア/郷)資料番号:124355439
×⑤『阿仁川流域の郷土料理』(建設省東北地方建設局森吉山ダム工事事務局/編、1998、596/ケア/郷資料番号:128520350(同じ秋田県北部なので)
×⑥『郷土料理探訪レシピ集』(秋田県横手市増田地域地域局産業振興課/企画編集、2011、596/ヨキ/郷)資料番号:124521758
×⑦『日本の食生活全集5、聞き書 秋田の食事』(日本の食生活全集 秋田 編集委員会/編、1986、383.8/ノニ/5郷)資料番号:124026444
×⑧『新和菓子大系、上巻』(石崎利内/著、1987、588.3/イシ/1)資料番号:120581954
- 事前調査事項
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国立国会図書館デジタルコレクション
『 第四回(明治廿八年)内国勧業博覧会審査報告. 第3部上巻』
https://dl.ndll.go.jp/info:ndljp/pid/801948(確認日付2021.7.26)
これによると、第四回内国勧業博覧会にて、秋田県の山口市太郎氏が片栗粉を出品したようで、この片栗粉の説明の中に「美甘」がでてくる。
134コマ 223ページ
末行:「片栗美甘ハ他ノ美甘ヲ製スルカ如クナラス」
末から3行目:「片栗落雁」「片栗美甘」
135コマ 224ページ
4行目:「美甘等ハ純粋ノ片栗粉…」
- NDC
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- 技術 (5)
- 歴史 (2)
- 参考資料
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- 新編泉鏡花集別巻1泉 鏡太郎/著岩波書店
- キーワード
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- 菓子(カシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 県外図書館
- 登録番号
- 1000302575