レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 宮城県図書館 (2110032) | 管理番号 (Control number) | MYG-REF-170105 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2016/03/03 | 登録日時 (Registration date) | 2018年03月30日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2018年03月30日 00時30分 | |||
質問 (Question) | 仙台藩における,「時」に関すること(時間の管理運営・時制・時鐘・時鼓・時計師等)について知りたい。 | |||||||
回答 (Answer) | 下記資料に記載がありました。※【 】内は当館請求記号 資料1 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 12 学問・宗教』宮城県史刊行会, 1961【K201/ミ1/12】 pp.147-149 平山諦「和算・天文」-「最初の天文学者遠藤盛俊」の項 「(前略)盛俊は江志知辰から天文数学を学んだのち,四代藩主綱村の命によつて渋川春海について天文学を学び,天文方を命ぜられた。(中略)盛俊が宝永六年(一七〇九)に出版した 昼夜長短の図 仙台藤黄赤子 宝永六年春三月 (口絵) 二十四気七十二候 同右 (口絵) の二葉の大きな(畳一枚大)一枚刷に,師の意図を実現したものとして大きな意味を持つている。(中略)その頃一般の人には時刻法はよく知られていなかつた。渋川春海の貞享暦で採用された時刻法は,日出から日沒までと,日沒から日出までを六等分して一辰刻と定めるのであるが,実際は日出前と日沒後は少し明るいから,この時間を二刻半とした(但し一日を百刻とする)。しかも月によつて,昼と夜の長さが違うから,これらを勘定に入れて毎月の一辰刻の長さを図で示したものが「昼夜長短之図」である。(中略)渋川春海の意図が,盛俊のこの出版によつて初めて世に拡まつたものと言えよう。(後略)」 ※本文中にある二葉の図の口絵は,巻頭に掲載されています。 pp.165-167 平山諦「和算・天文」-「遠藤盛俊・戸板保佑とその後の天文」の項 「(前略)戸板保佑の自叙伝『茂蕃一代記』(中略)この自叙伝によると,享保十五年高田定四郎方にあつた紅毛時計の原理を考えて御前に上つたという。(後略)」 資料2 黒須潔 『仙台藩の天文』 大崎八幡宮, 2013【K449/136】 pp.23-35「伊達宗村と宝暦の改暦」の項 p.24「(前略)磁石は,母が子を慈しむように鉄を吸い付けることから,この当時,慈石と表記されていた。針を製作したのは,藩の時計師である高田定四郎(生年未詳~一七五一)である。(後略)」 p.24 注7「高田定四郎は佐竹義根の門人。定四郎が土御門泰邦のために製作した時計が,思いがけず桜町天皇(一七二〇~五〇)の目に留まり褒められたというエピソードが『洛陽往来書記録』に残っている。」 pp.55-66「5. 幕末の天文方」の項 p.56「(前略)『秒度定刻範』は,安政五年(一八五八)に養賢堂御蔵版として出版された。これは西洋流の時刻を学ぶためのものである。(後略)」 資料3 黒須潔 「佐竹義根と「洛陽往来書記録」」(仙臺郷土研究会 『仙臺郷土研究 復刊第28巻2号(通巻第267号)』 仙台郷土研究会, 2003.12【PK201/セ】 pp.7-15) p.11「高田定四郎の時計」の項 ※定四郎の時計が桜町天皇の目に留まったことについてまとめられています。 p.15 注22「高田定四郎慈延(?-1750)。治金師。渋川敬也が著した『春海先生実記』によれば,正徳四年に渋川春海から遠藤盛俊に預けられた秘伝の品々の一つに定四郎の時計が含まれている。」 資料4 三島市太郎, 三島きよ志『時刻こぼれ話』三島きよ志, 1984【K449/ミ1】 ※東北地方を中心に「時刻」にまつわることがまとめられています。 資料5 一関市博物館編集『時の太鼓と城下町』一関市博物館, 2009【K272/099】 ※仙台藩の支藩一関藩の「時の太鼓」を中心に,全国の「時の太鼓」について紹介した企画展の解説書です。仙台藩の白石城と涌谷要害の「時の太鼓」に関する記述が見られます。 資料6 大島晃一「江戸時代の時鼓について」『一関市博物館研究報告』一関市博物館, 12号(2009)pp.17-34【PK272/イ】 ※一関居館,白石城等の「時の太鼓」に関する記述があります。 資料7 大島晃一「「時の太鼓」再考」『研究紀要』岩手県南史談会, 36集(2007)pp.70-78【PK272/ケ】 p.70「「時の太鼓」はいわずと知れた一関城下の時鼓であり,あまねく知られている。(中略)太鼓は一本のケヤキの木から四台つくられ,そのうちの一台を「時の太鼓」とし,ほかは藩主の菩提寺の祥雲寺,延喜式内社の配志和神社,藩主の祈願寺であった長昌院の本寺仙台の孝勝寺にそれぞれ納められた(後略)」 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) | ||||||||
キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | 社会人 | |||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | ||||
登録番号 (Registration number) | 1000233655 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |