レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/09/24
- 登録日時
- 2009/03/18 02:12
- 更新日時
- 2009/03/30 16:46
- 管理番号
- 埼久-2008-051
- 質問
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未解決
朝霞市に昭和10年ごろから昭和15年まで「青山寺」もしくは「報恩寺」という寺院が存在し、同時に僧侶学校があったらしい。通称「朝霞大仏」として知られている。これを調べてほしい。戦前の資料(公文書)でそれらの存在が書かれているものがあるか、また、戦前のお寺や僧侶学校はどこが管理していたのかを知りたい。
- 回答
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戦前の資料(公文書)の記述は見あたらず。戦前の寺院の管理については、「宗教団体法」(昭和14年法律第77号)があり、この法律の第6条に寺院の設立に関する地方長官の認可、第9条に地方長官が保管する寺院財産台帳に登録を受けることを要す、という文言があり、地方長官(埼玉県では知事)が管理していた。《中野文庫》(http://www.geocities.jp/nakanolib/hou/hs14-77.htm 2008/09/24最終確認)
僧侶学校については『埼玉県教育史』に記載がなく、確認はできなかった。
なお、根津嘉一郎の寺院建立についての記述は下記の資料にあるが、いづれも太平洋戦争勃発により頓挫したというものである。
『朝霞市史 通史編』p1273-1276、『根津翁伝』p320-324。
- 回答プロセス
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これらに関連した公文書は、埼玉県立文書館の資料に「寺院財産登録番号簿(宝物・債券等)昭和15年度から昭和20年度」(文書簿冊番号26425)、「仏堂寺院所属認可等報告綴 昭和17年度」(文書簿冊番号26426)があり、公開文書閲覧可能。内容は未確認だが、「宗教団体法」との関連で質問の寺院の存在が明らかになる可能性あり。
- 事前調査事項
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「青山寺」(もしくは報恩寺)は、根津嘉一郎が私財で設立した僧侶学校。寺院と遊園地を兼ねていた。通称根津公園。昭和9年に土地5万坪が買収されている。「僧侶の宿舎があり、20人近くの僧侶がいた」(「目で見る 朝霞・志木・新座・和光の100年」)とある。正式なお寺・学校だったのか確認したい。
- NDC
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- 寺院.僧職 (185 9版)
- 法律 (320 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『朝霞市史 通史編』(朝霞市 1989)
- 『根津翁伝』(根津翁伝記編纂会 1961)
- キーワード
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- 青山寺
- 報恩寺
- 朝霞大仏
- 宗教団体法-法律
- 寺院
- 僧侶学校
- 朝霞市-埼玉県-昭和時代-歴史
- 郷土資料
- 公文書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000052565