(1)次の資料に、「谷口嘉代吉(寸斎)」に関する情報と作品写真の掲載あり。
・讃岐一刀彫 こんぴらの一刀彫を起源として 寒川広詞/著 1983
※p.112-128「讃岐一刀彫業の起源と沿革」に
「谷口嘉代吉(寸斎)」に関する次のような情報あり。
・「・・・大正11年に、山中氏と谷口氏らによって、琴平地方特産の「楠材」と阿波地方の「肥松」を用いて、木目の
持味と自然の姿を生かして彫ったのが、一刀彫業の起源であろう。」
・「・・・寸斉氏は小さい彫物で彩色した一刀彫を特(ママ)意とした。・・・」
・「・・・寸斉氏は、明治十六(1883)年9月仲多度郡琴平町谷川に生まれ、昭和18年(1943)年9月22日死去した。」
・p.123の「写真130」に次のキャプションあり。
「2代目象堂氏(篤・右)と寸斉の娘・二宮トモ氏(左)(象堂工房にて)」
p.34の「写真21」に次のキャプションあり。
「昭和12年(54歳)自宅での谷口嘉代吉(初代寸斎)(寸斎庵蔵)」
また、寸斎の作品の写真は次の2点が掲載されています。
・p.46「写真40 肥松天然木達磨大師 昭和12年頃の寸斉作(寸斎庵蔵)」
・p.48「写真43 不動明王(肥松) 昭和12年頃の寸斉作(寸斎庵蔵)」
(2)次の資料に「谷口嘉代吉(寸斎)」に関する記述が含まれてた。
・日本の伝統工芸 10 四国 日本アートセンター/編 ぎょうせい 1985.10
※p.42-43「独創の意匠ー讃岐一刀彫」の項あり、
そこに「谷口嘉代吉(寸斎)」が含まれるが、
金刀比羅工業学校の第一卒業生で、
讃岐一刀彫をしていたという情報のみ掲載あり。
・町史ことひら 3 近世・近・現代通史編 琴平町史編集委員会/編 琴平町 1998.4
※「九 琴平町立工業徒弟学校・工業高校」の項p.515に次の記述あり。
「・・・讃岐一刀彫の名士と称えられた山中篤一(象堂)と谷口嘉代吉(寸斎)は第一回彫刻家の卒業生である。・・・」
(3)次の香川県に関する以下の人名辞典等に谷口嘉代吉(寸斎)に関する情報は見当たらなかった。
・香川県人物・人材情報リスト 2011 日外アソシエーツ/編 日外アソシエーツ 2010.12
・香川人物名鑑 2001 四国新聞社/編 四国新聞社 2001.3
・香川県人物・人名事典 四国新聞社/編 四国新聞社 1985
・讃岐人名辞書 復刻讃岐叢書 梶原竹軒/著 藤田書店 1973.9
・讃岐人名辞書 続 磯野実/編 藤田書店 1985.1
・郷土歴史人物事典 香川 香川県中学校社会科研究会/編 第一法規出版 1978.6
・讃岐雅人姓名録 赤松景福/著 香川新報社 1916.3