レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20070930
- 登録日時
- 2007/11/09 02:11
- 更新日時
- 2010/06/18 15:08
- 管理番号
- 秋田-0868
- 質問
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平安時代から鎌倉時代にかけて造られた東国の鉈彫像について調査している。秋田県湯沢市の白山神社の女神立像の材質について最新の調査の結果が分かる資料はあるか。
- 回答
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湯沢市松岡白山神社の女神像の材質については『秋田県の文化財』第三集p.18に “現存長 五尺四寸”、 “欅材一木造。全身虫害著しいが、材質が堅いので当初の膚を今日に残している” と記載されている。
また、『祈りのかたち 東北地方の仏像』p.164に “本像は頬や腹部などにノミ目あらわれたいわゆる鉈彫り像であるとともに、足下に用材の株を残すいわゆる立木仏である。両手首先以外は足下の株を含めすべてがケヤキの一材からつくりだされる。内刳りは施されない。このような古様の技法であるが、細身で浅い奥行きから、本像は前記の経筒と同じ平安時代終わり頃につくられたとみられる。裾広がりの株と抑揚が少なく直立する像の姿とからは素材となった木の姿を髣髴とさせる。” と記載されている。
他にも白山神社女神像についての記述がある資料を参照したが、その材質について上記以上に詳細な調査を行っているものは見あたらなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 木彫 (713 8版)
- 参考資料
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- 『秋田県の文化財』秋田県教育委員会1971(709/アア/郷)
- 『秋田県の文化財』秋田県教育委員会1989(709.1/アア/郷)
- 『図録ゆざわの文化財』湯沢市教育委員会1992(709.1/ユズ/郷)
- 『秋田の有形文化財』秋田県教育委員会/編 無明舎出版2001(709/アア/郷)
- 『祈りのかたち 東北地方の仏像』東北歴史博物館1999(718/トイ)
- 『地方仏を歩く3・東北関東中部編』丸山尚一/著 日本放送出版協会2004(718/マチ/3)
- 『図説みちのく古仏紀行』大矢邦宣/著 河出書房新社1999(718/オズ)
- 『鉈彫 荒彫 藤森武写真集』玉川大学出版部2001(718.3/フナ)
- 「ふるさとの社寺 白山神社」佐々木千代治/著『あきた』133号(1973.6)p.48(A051/48/1973)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000039124