以下の資料に関連の記述や写真を確認しました。
・『栃木県鉄道史話』(大町雅美/著 落合書店 1981)
「第四章 観光・鉱山と歩む鉄道―上都賀地方の鉄道」
p.152-171「(1)今に生きる鉄道」の項があり、各線についての記述があります。
「一.日光鉄道(日光線)」
日本鉄道会社支線日光線について、沿革、概要が記述されています。「明治二十三年開通した頃の蒸気機関車の雄姿」の写真が掲載されています。
「二.足尾鉄道(足尾線)」
足尾鉄道の建設・明治44年の開業その他沿革、概要について記述があります。
p.194-197「(2)追憶に生きる鉄道 二.日光市内諸交通」に、廃線となった以下各線の概要について記述があります。
「日光電気軌道」
「明治四十三年七月に日光・岩の鼻間八キロが完成し(略)運転を開始した」とあり、その他概要が記載されています。
「日光登山鉄道」
「日光電気軌道会社線馬返し終点の対岸大谷川の右岸にはじまり高さ一千三百九十五尺のケーブルカーを設け明智平に達し之より中宮祠間を電気鉄道にする(略)昭和二十年二月二十八日企業整備で日光登山鉄道は日光軌道に合併、次いで二十二年六月一日東武鉄道に合併した」等記述があります。
p.198-216「(3)幻の鉄道」の項があります。
「野岩越鉄道」の項、「明治・大正・昭和と三代にわたっての鉄道敷設計画は未だに完成を見ていない。その間今日まで八十八年間の歴史を刻んでいる鉄道が野岩越鉄道、今の野岩線である。」とあり、沿革について記述があります。
その他、「野岩羽線」、「新日光鉄道」、「東京・日光高速度電車鉄道」、「日光急行・日東電鉄」、「湯本電鉄」、「晃尾電鉄」など、敷設が請願されたが実現していない各線についての記述があります。
p.216-227「(4)東武鉄道(日光線)」の項があり、沿革や概要について記述があります。
・『東武伊勢崎線・日光線街と駅の1世紀 東武スカイツリーライン,懐かしい沿線写真で訪ねる』(山下ルミコ/著 彩流社 2014)
p.78-79「東武日光」
東武日光駅周辺にまつわる歴史などについて記載されています。
「東武日光駅を出た浅草行の普通列車(昭和31年)」
「東武日光駅の1700系電車(昭和31年)」
「東武日光軌道線・東武日光駅(昭和43年)」
等の写真や、路線を含む地図(昭和40年)も掲載されています。
p.82-83「野岩鉄道・会津鉄道」の項があり、概要が記載されています。
「野岩鉄道の開業(昭和61年10月9日)」等写真が掲載されています。
p.84-85「日光軌道線」の項があります。地元では「日光電車」の愛称で親しまれ、全通したのは大正2年、昭和22年から東武鉄道が経営を引き継ぎ、昭和43年に廃止された、との旨の記載があります。
以下の写真が掲載されています。
「日光の市街地を走る100形(昭和43年)」
「神橋近くの専用橋を渡る100形(昭和42年)」
「国鉄(現・JR)日光駅前(昭和43年)」(100形の写真)
「日光市内の道路を走る電気機関車(昭和42年)」(ED610形の写真)
「旧型の電車(昭和30年)」
p.86「矢板線」の項があります。
昭和34年まであった、新高徳~矢板間の矢板線についての解説と車両の写真が掲載されています。
・『日光・鬼怒川への鉄路(みち)』(交通新聞社 2006)
p.32-43「国鉄日光線の運転変遷史」
p.44-57「東武鉄道日光・鬼怒川線の運転変遷史」
p.60-65「野岩鉄道 会津鉄道のはなし」
p.66-75「歴代の“日光スペシャル”車両」
の項があり、各線の概要、車両の解説や当時の写真が掲載されています。