レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年01月14日
- 登録日時
- 2009/02/19 15:01
- 更新日時
- 2009/02/19 15:01
- 管理番号
- 福井県図-20090114
- 質問
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未解決
小浜市加斗地区沖にある蒼島に自生するナタオレノキ(正式名称:シマモクセイ)がそこに生育するに至った由来について調べている。南国(九州・四国)のお姫様が小浜の地に嫁いだときに、持ってきたナタオレノキを島に植えたのでそこから、繁殖したとの文を昔読んだ。蒼島のナタオレノキについては、『図録 わかさ小浜の文化財』で、「暖流にのって種子が運ばれて、南国の地の植物が蒼島で育った」とあるが、今回は言い伝え的なものを探している。
- 回答
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《南国のお姫さまが種を持ってきた》説が掲載された資料は、発見できず。
- 回答プロセス
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1.自館OPACで検索する(【蒼島】【ナタオレノキ】)が、ヒット件数が少ない上に、該当事項が載っている可能性は少ないものばかりだった。
2.『福井県大百科事典』で蒼島の概要を把握した結果、直接探したほうが早いと考える。
3.関連書架をブラウジングする(→福井県小浜市加斗地区の歴史や伝説、福井県の天然記念物など)。しかし、蒼島の暖地性植物自生の由来として紹介されているのは、《暖流にのって種子が運ばれて》説ばかりで、《南国のお姫さまが種を持ってきた》説が書かれた資料は発見できなかった。
『福井県大百科事典』より抜粋
【蒼島暖地性植物群落:島の南北に走る稜線の急峻な東西斜面には、典型的な暖地性常緑広葉樹の原生林が見られ、タブノキ・スダジイ・ヤブツバキ・ナタオレノキ・ヒメユズリハ・ムサシアブミ・カラタチバナなど多くの暖地性植物が自生しているので、島全体が天然記念物に指定されている。なかでも、ナタオレノキは、近くの鷹島を除き、他では山口県以西にしか見られず、植物分布上、極めて貴重である】
↓蒼島は掲載されているが、該当事項の掲載は無かった資料
『ふるさと「加斗」の旅』『若狭の記録1998-99』『若狭文化財散歩』『ふるさと探訪』『新・わかさ探訪』『文化財調査報告(第1集)』『誇り高き若狭小浜』『ふるさと福井の自然(第13号)』
『図録わかさ小浜の文化財』『ふくいの名木・名花』『福井県のすぐれた自然(植生編)』
『福井県史・通史編4(近世二)』『小浜市史・通史編(上)』『小浜市史・史料編(第1巻)』
『福井県大百科事典』『角川日本地名大辞典(18福井県)』『日本歴史地名大系(18ふくいけん)』
↓蒼島および該当事項の掲載が無かった資料
『福井県植物誌』『越前若狭の伝説』『若狭・越前の伝説』『福井県の伝説』
『ふるさとの昔話(正・続)』『若狭の伝説』『若狭の昔話』
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 8版)
- 植物地理.植物誌 (472 8版)
- 日本史 (210 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 蒼島暖地性植物群落
- ナタオレノキ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000051756