レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/03/04
- 登録日時
- 2009/05/09 02:11
- 更新日時
- 2009/05/18 11:57
- 管理番号
- 埼浦-2008-084
- 質問
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未解決
熊谷市に昭和17年頃にあった青年学校について、詳しく書かれた資料はあるか。
- 回答
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熊谷市にあった青年学校について、詳細がわかる資料は確認できなかった。『熊谷市史 後篇』(熊谷市 1964)p582-583に、市立7校、私立4校の名があげられている(他に女学校2校)が、その他にもあったようである。以下は回答プロセスを参照のこと。
- 回答プロセス
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『熊谷市史 後篇』p582-583の学校名をもとに、現小学校の記念誌資料を調査した。また、埼玉県立文書館、熊谷市立熊谷図書館の所蔵を調査した。
『熊谷市史 後篇』に名があった学校①~⑬と、調査過程で知り得た学校⑭~⑯について、調査結果と多少の記述がある資料を紹介する。※①~⑨は、『熊谷市史 後篇』p582-583に簡単な解説あり。
①埼玉県立青年学校教員養成所代用付属大幡青年学校
『百年史』(百年史刊行会(埼玉大学教育学部内) 1976)
p934-935 埼玉県立青年学校教員養成所代用付属大幡青年学校についての記述あり。
『七十年のあゆみ』(埼玉県立熊谷農業高等学校 1973)
p52-53 沿革の年譜に「大幡公民学校」あり。
②熊谷中央青年学校
(熊谷東青年学校、同西青年学校、同石原青年学校を統一したもの)
『埼玉県報 第832号』「告示第199号」昭和10年4月1日「熊谷市立西、石原青年学校設置認可ノ件」
③成田青年学校
『成田小学校開校百年記念誌』(成田小学校開校百年記念事業協讃会 1975)
該当する記述は見あたらず。
④佐谷田青年学校
《佐谷田小学校Webサイト》
「昭和10年7月 公民学校を付設し、青年訓練所は青年学校と改名する。」とある。
(http://www.sayada-e.ed.jp/top.htm 2009/03/04最終確認)
⑤玉井青年学校
『ふるさと玉井の歴史』(熊谷市玉井地区自治会連合会 2008)
p86「青年教育」の項に「昭和10年、青年学校令発布によりこの両校〔玉井公民学校、青年訓練所〕を統合して玉井青年学校と改称した」とある。
⑥大麻生青年学校
『大麻生小学校開校百年記念誌』(大麻生小学校開校百年祭実行委員会 1981)
p44「次いで同年〔昭和10〕、大麻生公民学校を大麻生青年学校と改称する。」という一文あり。
⑦久下青年学校
『開校百年記念誌』(熊谷市立久下小学校 1988)
p47 年表の昭和18年に「併設青年学校廃止、女子部存続さる。(3.31)」「青年学校女子部分教場廃止。(11.30)」との記述あり。
⑧熊谷実修女学校
『青年學校關係法令』(埼玉県 1935)
「埼玉県青年学校学則標準」第二條に例として、「埼玉縣公立靑年学校熊谷實修女學校」の名前があげられている。
『熊谷市史 後篇』p582に「熊谷女子尋常高等小学校内に併置した」とあるため、『開校百年記念誌』(熊谷市立熊谷西小学校開校百年記念事業実行委員会 1973)を確認したが、記述は見あたらず。
⑨熊谷桜雲高等女学校
『熊谷市史 後篇』p582に「熊谷高等女学校に合併」とあるため、『創立50周年記念誌』(熊谷女子高等学校 1961)を確認したが、記述は見あたらず。
⑩片倉石原青年学校
⑪片倉熊谷青年学校
『片倉製糸紡績株式会社20年誌』(片倉製糸紡績株式会社 1941)
p391-394に「私立片倉青年學校」の項があり、その中の一覧(昭和15.10.1現在)に「片倉石原青年学校」「片倉熊谷青年学校」あり。項目は「所属工場名」「校名」「認可年月日」「生徒数」「略歴其他」。
『青年學校關係法令』(埼玉県 1935)
「埼玉県青年学校学則標準」第二條に例として、「私立片倉熊谷青年學校」の名前があげられている。
『埼玉県報 第900号』《告示第753号》昭和10年12月7日「私立片倉熊谷青年学校学則変更認可ノ件」
⑫理研熊谷工業青年学校
『市民のつづる熊谷戦災の記録』(熊谷市文化連合 1975)
p455「・・・教室を失った私達は、理研青年学校の寄宿舎を借り・・・」とあり。
⑬熊谷航空工業青年学校
記述のある資料は見あたらなかった。
⑭熊谷陸軍飛行学校青年学校
『埼玉県報 第1135号』《告示第178号》「大里郡三尻村私立熊谷陸軍飛行学校青年学校設置認可ノ件」
⑮熊谷市私立埼玉短織繊維工業青年学校
『埼玉県行政文書件名目録 学務編3 埼玉県立文書館所蔵』(埼玉県 1979)
p118「熊谷市私立埼玉短織繊維工業青年学校学則変更認可」という文書名がある。
⑯その他
『県北の雄都くまがや』(関東新報社 1964)
p210「・・・吉岡村外5ヵ村組合立江南青年学校校舎を買収して・・・」とある。
以下は、具体的な校名は出てこないが、熊谷の青年学校に関する記載があった資料。
『熊谷歴史年表』(熊谷市立図書館 1983)
p49「昭和11年11月16-17日 中等学校・青年学校連合野外演習、朝香宮殿下御視察」との記述あり。(出典「熊谷郷土会誌 第7号」)
「昭和13年11月16-17日 中等学校・青年学校連合野外演習、朝香宮殿下御視察」との記述あり。(出典「熊谷市公報 32」)
『新編埼玉県史 通史編6 近代2』
p1067-1068「昭和13年11月16日から17日にかけて、県下中等学校生徒(4年以上の男女)とともに、熊谷市と比企・秩父・児玉・大里・北埼玉諸郡の青年学校生徒(男子4年以上)による合同軍事演習が比企・大里郡下で実施されている。(『東京日日新聞』埼玉版昭和13年11月16日)」とある。
他機関の情報をあわせて紹介した。
埼玉県立文書館
『埼玉県行政文書件名目録 学務編3 埼玉県立文書館所蔵』(埼玉県 1979)
p88-105 青年学校
p105-119 私立学校・各種学校
『諸家文書目録 3』(埼玉県立文書館 1985)
p14〔埼玉県中等学校青年学校連合野外演習計画外綴〕ほか
p17「青年学校教育委託実施ノ一例」ほか
熊谷市立熊谷図書館
『熊谷市行政古文書目録 熊谷町役場編 熊谷市立図書館所蔵』(熊谷市 1985)
p117-120 青年学校 「成田公民青年学校事視察簿」以下、多数の文書があげられている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 幼児.初等.中等教育 (376 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 青年学校-歴史
- 中等教育-熊谷市-埼玉県-歴史
- 学校誌
- 郷土資料
- 照会先
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- 埼玉県立文書館 ℡:048-865-0112
- 熊谷市立熊谷図書館 ℡:048-525-4551
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000054566