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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000222052
提供館
(Library)
島根県立図書館 (2110035)管理番号
(Control number)
島根郷2017-09-001
事例作成日
(Creation date)
2017年09月10日登録日時
(Registration date)
2017年09月18日 15時27分更新日時
(Last update)
2019年06月07日 11時59分
質問
(Question)
出雲大社にある大鳥居を寄進した、小林徳一郎という人物について詳しく知りたいです。
回答
(Answer)
当館所蔵資料より、下記資料を紹介し回答。

資料1:p620「小林徳一郎」の項あり。
明治3(1870)年-昭和31(1956)年。高見村(現・邑南町)生まれの実業家。小林家は代々、横田村(現・奥出雲町)に住んでいたが、祖父の代に砂鉄事業のために高見村に移り住み、父の代に家運が傾いた。徳一郎は16歳で立志し広島へ出て、ついで小倉へ移り、それぞれ請負業者の元で働いていたが、小倉で運良く旧主の後を継ぎ政府指定請負師となった。また司法大臣や右翼巨頭などの知遇を得て土建業小林組の社長となり、九州のほか朝鮮で金山・炭山を経営して巨財を積んだ。徳一郎は義侠肌で報恩の念に厚く、数多くの神社仏閣に寄進や寄付を行い、また赤字覚悟で八代湾の干拓事業を行い、公共事業にも多額の寄付をしたとされる。
p106「出雲大社大鳥居」の項では、徳一郎が大正4(1915)年の大正天皇御即位の大典を記念して寄進したものとする。この大鳥居は大社町杵築南の宇迦橋にあり、日本一の大鳥居といわれるものを指す。大正4年9月着工、同年11月完成。作業員のべ5000人、工事費1万5280円。鉄筋コンクリート造りで、高さ23.3m、重量937.5t、中央の扁額は3.6m×2.7mの大きさとする。

資料2:p241-242「人物」の項に「小林徳一郎氏」あり。
瑞穂町高見馬場の出身。16歳で故郷を後にし、26歳の時に小倉に出て一土工から出発して土木請負師となり、主に埋立工事や鉄道工事を請け負った。中でも有明海の干拓工事では大出血覚悟の難工事を敢然と請け負い、やり遂げたとの逸話がある。その後旧主の後を継承し政府指定を受けてから急速に事業が拡大し、九州および朝鮮に金鉱・炭鉱数十か所を所有するに至った。瑞穂町でも高原神社の移転造営には陣頭指揮を執ったという。

資料3::p5-18「大鳥居を建てた寄付魔」の項に徳一郎の経歴と人となりを紹介。
徳一郎は高原村の生まれだが、祖父や父のゆかりのあるところは横田であったため、徳一郎自身は「出雲人」であるという意識が強かったとしている。明治40年ごろ、出雲大社の大宮司で貴族院議員などを歴任した千家尊福が多額の借金を背負い破産騒動が起きたとき、徳一郎は現金をかばんに詰めて東京へ行き、面識のなかった千家尊福の借金の返済を申し出たという逸話を載せる。これが大鳥居の寄進につながったとしている。

【追記】
山陰中央新報社HP 2018年12月12日特集「千家尊福国造伝 生涯と近代出雲信仰」より「小倉の実業家小林と親交結ぶ/神門通りに寄進の大鳥居」(岡本雅享)の記事掲載。
千家尊福が借金を背負い連帯保証人(大木遠吉)の家財までも差し押さえにあったと聞いた徳一郎は、上京して尊福の借金を引き受け自分の屋敷土地を売り払って差し押さえを解除させたとする。大正4年に徳一郎が寄進した大鳥居(大華表)が完成したとき、落成式に県知事や県議会議員とともに尊福も出席し、大鳥居から勢だまりに続く通りを「神門通り」と名付けたという。神門通りの両側に植えられた松も徳一郎が植えさせたものとされる。
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1545291067863/index.html (2019年5月11日確認)
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
質問者より確認済み資料:『聞書 小林徳一郎翁伝』(米津三郎,劉寒吉/編著 小林徳一郎翁顕彰会 1962年)、立花正夫「出雲大社大華表建立記録」(『大社の史話』101号,1994年)、「小林徳一郎翁伝記」5・8・9回(『北九州島根県人会報』第11・15・16号 1966-1967年)
NDC
個人伝記  (289 8版)
神社.神職  (175 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】島根県大百科事典編集委員会/企画・編集. 島根県大百科事典 上巻. 山陰中央新報社, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000169443-00  (当館請求記号 郷貸出030/サ/1)
【資料2】瑞穂町誌編集委員会 編 , 瑞穂町誌編集委員会. 瑞穂町誌 1集. 瑞穂町誌編集委員会, 1964.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069494923-00  (当館請求記号 092.6/8/1 ※貸出禁止資料)
【資料3】祖田浩一 著 , 祖田, 浩一, 1935-2005. 神の塔 : 出雲大社の暗部をえぐる. 時事通信社, 1986.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001830956-00 , ISBN 4788786419 (当館請求記号 郷貸出175/99)
キーワード
(Keywords)
小林徳一郎
出雲大社
大鳥居
島根県
千家尊福
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000222052解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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