レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年01月27日
- 登録日時
- 2021/01/27 18:23
- 更新日時
- 2021/03/22 12:25
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中ー郷土ー143
- 質問
-
解決
おけら詣りについて知りたい。
- 回答
-
おけら詣りは,大みそかから元旦にかけて八坂神社(京都市東山区)に参詣し,釣り灯籠に焚かれたおけら火を吉兆縄に授かる迎春行事です。
元旦の朝には,その火で湯を沸かし大福茶を飲み雑煮を食べるなどして一年間の無病息災を祈ります。【資料1~3・5~12】
おけらとは胃の薬に用いられるキク科の植物で,燃やすと生じる臭いが疫病除けになるとされていたことから,その根を火にくべ浄火として用いられています。【資料1~4・9~12】
火を授かる吉兆縄は竹の繊維でできており,火が消えないように吉兆縄をくるくる回しながら持ち帰るのが風物詩となっています。【資料2・7・9~12】
【資料3・6~10・12】にはおけら火を授かる様子がカラー写真で掲載されています。
なお,北野天満宮(京都市上京区)でも摂社の火之御子社(ひのみこしゃ)で鑚火祭(きりびさい)が行われ,おこした火を鉄篝にうつして火縄授与が行われます。【資料1・3・5・13】
- 回答プロセス
-
●京都に関する事典を確認・・・【資料1】
●京都の年中行事・歳時記に関する資料を確認・・・【資料2~10】
●神社に関する資料を確認・・・【資料11~13】
- 事前調査事項
- NDC
-
- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 日本 (291 9版)
- 神社.神職 (175 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p144“おけら詣り”
- 【資料2】『京都歳時記』(宗政 五十緒/編集,森谷 尅久/編集 淡交社 1986)p316~317“十二月 31日おけら詣り”
- 【資料3】『京の歳時記今むかし』(山路 興造/監修 平凡社 2006)p137“八坂神社 鑚火式とおけら火 無病息災への祈り”
- 【資料4】『京の年中行事』(京都市観光局/編 京都市観光局 1960)p106~107“三十一日 白朮詣り”
- 【資料5】『京都情報百科』(京都新聞社/編 京都新聞社 1982)p231“31日 おけら詣り 八坂神社”“火之御子社鑚火祭 北野天満宮”
- 【資料6】『京暦365日』(らくたび/著 コトコト 2007)p157“31日 をけら詣り”
- 【資料7】『京の祭と歳時12カ月』(落合 俊彦/著 竹内書店新社 1999)p166~167“31日 おけら詣り”
- 【資料8】『京都十二ヵ月』(山と渓谷社 1998)p159~160“十二月 新しい年の幸せを祈って八坂神社へおけら詣り”
- 【資料9】『12月の京都』(淡交社編集局/編 淡交社 2016)p42~45“をけら詣り(八坂神社)”
- 【資料10】『京都冬物語』(中田 昭/著 光村推古書院 1998)p322“をけら詣り”
- 【資料11】『八坂神社』(八坂神社/編 学生社 1997)p17~20“白朮詣り”
- 【資料12】『神社紀行セレクション 日本人の心のふるさとを訪ねる vol.2 八坂神社に行こう』(薗田 稔/監修 学研パブリッシング 2013)p16“をけら詣り”
- 【資料13】『北野天神』(北野天満宮/編集 北野天満宮 [2008])“34:摂社火之御子社鑚火祭”
- キーワード
-
- おけら詣り
- をけら詣り
- 白朮詣り
- 八坂神社
- 北野天満宮
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000293015