レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/06/12
- 登録日時
- 2018/07/02 00:30
- 更新日時
- 2018/10/02 00:30
- 管理番号
- 6000013608
- 質問
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解決
小樽市忍路1丁目(忍路漁港付近)にあった、「忍路観光ホテル」という宿泊施設についての資料(写真や施設の規模、運営者等がわかるもの)を閲覧したい。
- 回答
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下記の資料を提供。
- 回答プロセス
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①越崎宗一『郷土史的自叙伝―わが人生―』 1978 (K289.1/KO87 0111798625) 「忍路観光ホテル」の項、p293 「授権資本四千万円(払込二千万円)、株主二二五名、役員一五名をもって会社は発足し、とりあえず、二階建一六〇坪の設備を完了し、四十一年五月二十九日現地に於て落成披露祝賀パーテーを催した。」
※「四十一年」は文脈と他資料から昭和41年と推察される。
②『小樽商工名鑑 1971年版』 (KR670.3/オ 0114834427) p206
「忍路観光開発株式会社 創業41年 資金2000万円 代表 越崎栄一 従業員 男18名 女10名」 ※『小樽商工名鑑』では、代表者名が越崎「栄一」となっているが、誤植と推察される。他の図書や新聞などを見ると、正しくは「宗一」と思われる。創業年41年とあるが、昭和41年と推察される。
③『北海道観光便覧 昭和51年版(1976)』 (KR689/H82 0115042178) p343 「忍路観光ホテル 所在地:忍路1丁目445 代表者:越崎宗一
電話番号:(014362)2006 客室および収容人員 和室:14 人員:55 宿泊料金:B.C」
※宿泊料金に凡例があり、B…2,000円以下 C…3,000円以下と表記あり。
④S51.10/20「小樽運河を守る会」会長 越崎宗一さんが自殺」『北海タイムス』
一部抜粋。「越崎さんは『小樽運河を守る会』の会長として、小樽運河やその周辺の石造倉庫群の保存運動の中心となって活動するなど、文化財保護に力を尽くし、三十四年には『道文化賞』(教育部門)も受賞している著名な郷土史家。また、文化財保護活動の一方『忍路観光開発会社』の役員として経営にも当たっていたが、同市忍路にあった『忍路観光ホテル』がことしの初め、身売りに追い込まれるなど、経営がおもわしくなかった。」
※この記事によると、昭和51年初めに忍路観光ホテルは売却されたもよう。前掲の『北海道観光便覧 昭和51年版』に同ホテルの情報も見えるが、同書は前年の調査内容が掲載されているとも考えられる。
施設の写真…小樽の写真集をひと通り確認したが見つからなかった。また、『郷土史的自叙伝―わが人生―』に、昭和41年5月29日に忍路観光ホテルの落成披露祝賀パーティーをしたとあるので、5月29-30日前後の北海道新聞に記事や写真がないか確認したがなかった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 郷土史的自叙伝越崎 宗一/著 (p293 「忍路観光ホテル」)
- 小樽商工名鑑1971年版小樽商工会議所/編小樽商工会議所 (p206 「忍路観光開発株式会社」)
- 北海道観光便覧 昭和51年版(1976)北海道観光連盟/編札幌 北海道観光連盟 (p343 「忍路観光ホテル」)
- キーワード
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- 忍路(オショロ)
- 観光(カンコウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000237836