レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年10月11日
- 登録日時
- 2007/10/22 16:17
- 更新日時
- 2009/02/10 16:48
- 管理番号
- OSPR07100001
- 質問
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解決
明治から大正期に使われていた旧大阪府庁(通称:江之子島政府)について、その建物の構造を知りたい。「設計図面」や当時の航空写真などから分からないか。大阪府の担当部局にも問い合わせたが、保管していないとのこと。
- 回答
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1.設計図面について
大阪に関する事項について記された文献を検索できる
「大阪文献データベース(http://refdb.library.pref.osaka.jp)」で
「江之子島政府」と検索し、ヒットしたものを確認していったところ、
『大阪の歴史』第20号(1987年1月)の口絵に、「江ノ子島大阪府庁新築計画図」
として、旧府庁の正面図と1階・2階平面図が掲載されていることが分かります。
この設計図の原本は当時の大蔵省に提出した建築申請書の添付資料であるらしく、
現在は国立公文書館に所蔵されているそうです。
また、『近代大阪の史跡探訪』大岡欽治ほか編(ナンバー出版、1975年)の
41~42頁部分によれば、旧府庁の建物を引き継いでいた
「大阪府立工業技術研究所(現大阪府立産業技術総合研究所)」には、
江之子島府庁のブロンズ製模型が飾られていたそうで、その写真も掲載されています。
2.航空写真について
当該時期のものとしては、『大阪市街俯瞰写真全図』(十字屋出版部、1924年)
というものを所蔵しています 。ただし、画質が非常に悪いため、府庁の建物自体を
確認することさえ難しいようです。その他、写真ではなくて鳥瞰図になりますが、
『大阪市パノラマ地図』ワラヂヤ出版(大正13年刊の複製)には、カラーで
江之子島旧府庁が描かれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本の建築 (521 8版)
- 参考資料
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- 『大阪の歴史』第20号(1987年1月)
- 『近代大阪の史跡探訪』大岡欽治ほか編(ナンバー出版、1975年)
- 『大阪市街俯瞰写真全図』(十字屋出版部、1924年)
- 『大阪市パノラマ地図』ワラヂヤ出版(大正13年刊の複製)
- キーワード
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- 江之子島政府
- 大阪府庁舎
- 大阪
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000038325