レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月28日
- 登録日時
- 2013/10/25 11:03
- 更新日時
- 2013/10/25 11:04
- 管理番号
- tr279
- 質問
-
解決
文政年間の下野の漢詩人「斎藤白美」の著書「一夜逢迎集(いちやほうげいしゅう)」について、どこかに所蔵がないか。『群馬県史 通史編6』p502-503や、『上毛の近世漢詩人』p136-137に、斎藤白美が諸国を漫遊し、名家の詩歌を集めて発行したと述べられている。
- 回答
-
お探しの資料『一夜逢迎集』ですが、残念ながら所蔵機関及び関連情報を確認することはできませんでした。当館の特別文庫(黒崎文庫等)に和本等が少々ありますが、その中にも所蔵を確認することができませんでした。
調査した資料は次のとおりです。
<地域資料>
・『下野文籍志 栃木県の人と書物』 (高宮太郎/編 しもつけ社 1969)
近世に発行された栃木県関係資料の解題です。
・『日本歴史地名大系9 栃木』(平凡社 1988)
文献解題に掲載はありませんでした。
・『栃木県歴史人物事典』(栃木県歴史人物事典編纂委員会/編 下野新聞社 1995)
「サイトウ」姓では、江戸中期の俳人「斉藤珠明」という人物のみ掲載されておりました。
・『栃木の文学史』(栃木の文学史編集委員会/著 栃木県文化協会 1986)
「第3章第8節 漢詩人の簇生」の中に、足利人の作品が多く収録されているものとして「関東今人詩醇」という漢詩集を挙げています。この「関東今人詩醇」ついては、しの木弘明氏の「愛蔵書のひとつ」と述べられています。
・『足利文壇史 3』(三田忠夫/著 両毛新聞社 1979)
「漢詩人脈」等の章がありますが、関連する情報は確認できませんでした。
なお、あとがきに「漢詩人脈についえは、正直なところ「関東今人詩醇」の発見が目玉である。しかし現在漢詩の衣鉢をつぐひとはまったく稀れであって先人の詩業をたづねる術はほどんど鎖されている状況である。」とあり、本県の文学・書誌学における漢詩人、漢詩集等の研究は、残念ながらあまり進んでいないようです。
・『ふるさとの文学 栃木』 (生井武司/〔ほか〕編 文京書房 1973)
・『足利今昔物語 第1・3巻』 (須永弘/著 足利史談会 1957)
・『栃木県文芸総鑑』(大森正三/編 下野文化会 1947)※複製資料(p30-65)
・ 佐藤冶由/著「漢詩でたどる今市」(「今市史談 復刊第7-8号」(今市史談会 1998‐1999)
・多々良鎮男/著「下野の文学概観 その1‐3」(「宇都宮大学教育学部紀要」第17、18、20号所収)
<日本漢詩関係>
・『日本人の漢詩』(石川忠久/著 大修館書店 2003)
・『日本の漢詩人と名詩 第1-12巻』(友野霞舟/著 ゆまに書房 1983)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌.韻文.詩文 (921 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 漢詩
- 一夜逢迎集
- 斎藤白美
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000139496