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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
日向市立図書館 (2310182)管理番号
(Control number)
日向市-153
事例作成日
(Creation date)
2015年01月31日登録日時
(Registration date)
2015年02月02日 15時57分更新日時
(Last update)
2015年02月12日 16時17分
質問
(Question)
(親子で来館)日向十五夜祭りのレファレンスはないか?

(以下聞き取り)
自館でこれまでに受けた日向十五夜祭りに関するレファレンスは、「『日向十五夜音頭』の歌詞を知りたい。(日向市-032)」( https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000105404 )のみだったのでそうお伝えし、再度どのようなことが知りたいのかお聞きしたところ、由来や歴史など全般的なことが知りたいとのことだった。
回答
(Answer)
資料①~⑤を紹介した。

・資料①『空から見る日向市ひゅうが』 1991年 p.7 
 →「300年の伝統を持つ十五夜祭り」、「豊作を祈願する祭りで県北三大祭りに数えられる」
・資料②『HYUGA LIFE 日向市観光ガイド』  2007年 p.14
 →「県北三大祭りのひとつ」、「800年の伝統を誇る豊作を祈願する祭り」
・資料③『日向市民生活べんり帳 改訂版』  2011年 p.34
 →「宮崎県北三大祭りのひとつ」、「800年の伝統を持つ豊作祈願のお祭り」
・資料④『W+ing 』 4月号 2013年 p.6
 →「800年余の歴史『日向十五夜祭り』」、「富高八幡神社秋祭りがルーツ」、「県北三大祭りに数えられる」、「827年前の文治2年(1186)8月15日、同神社の秋祭りとして始められたといわれ、現在の形になったのは江戸時代末期」
・資料⑤『日向市史 民俗編』 2005年 p434~436 (4)日向市の新民謡とわらべ唄
 →「(前略)この新民謡に対する戦後の新民謡は、昭和四十年にレコード化された「日向十五夜音頭」である。この年が伝統を誇る十五夜祭りの八〇周年にあたることから、これを記念して奉賛会が制作した、明るく軽快な新民謡である。」

伝統の記述(300年?800年?)については真偽はわからない。
また、資料⑤の記述にあるように昭和四十(1965)年で80周年ならば、130年程の伝統がある、とは言えるのではないか、とお伝えした。

小学生の宿題のようだったので紹介資料は①~⑤にとどめた。

(以下、今後同様のレファレンスがあった時の為に調査した内容)

(※県北三大祭り…延岡大師、日向十五夜、日向七夕)
資料④などに「800年の伝統」との記述や、資料④「富高八幡神社秋祭りがルーツ(中略)827年前の文治2年(1186)8月15日、同神社の秋祭りとして始められたといわれ」の記述の典拠となる資料は、資料⑥『日向郷土史料集』 第3巻 p.23~24にある「富高八幡宮社」の由来に関しての記述が元になっている。

・富高八幡社について…p.24、3~5行目
 「文治二酉年八月那須宗高、工藤祐経ヨリ神主河野伊右衛門宛ナリ其後社殿破損之時ニ時之領主ヨリ修復造営有之候元禄年中御料所ニ相成造営向富高新町ヨリ致ス」
 →文治2(1186)年に那須宗高と工藤祐経が神主の河野伊右衛門に許しを得て社殿を修復し、元禄時代(1688~1704)には御料所になり富高新町から造営した。

・十五夜祭りの元になった「御浜成」の中絶と再興…p.24、5~7行目
「往古より年々新町に御浜成御幸アリ(中略)然るに村町困窮迚御浜成御幸中絶相成居候(中略)御浜成再興之儀を村町一同発起」
 →昔から行っていた「御浜成」は(中略)困窮のために中絶してしまったが(中略)村町一同が発起して「御浜成」を再興することに

・祭りの様子について…p.24、7~12行目
「文政十亥年(中略)八月十四日ヨリ十六日迄夜三日賑々敷神輿アリ新町ハ町場にて別て見立細工物等いたし又ハ子供手踊奉納等有之近在町ヨリ参詣之者群集賑々敷事ナリ」
 →文政10(1821)年(中略)8月14日から3日間、お神輿や見立て細工、子どもの手踊などで賑わった。

⇒富高八幡社の創建については文治2(1186)年から約800年の伝統があるという典拠が見えるが、十五夜祭りの起源と言われる「御浜成」の始まりついての明確な記述は見当たらず、祭りが再興された文政10(1821)年の記述は明記してある。故に伝統300年や800年という資料によってばらつきのある表記になったものと思われる。

また、元日向市史編纂の黒木さんより資料⑦『十五夜祭りの起り』を複写させていただいた。

(2015年2月12日 追記)
資料⑧『日向市史 通史編』の第九章「現代へ」、第三節「日向市の将来像」p.1240 に日向十五夜祭りの記述があるのをみつける。また、同資料の第三編「近世」、第二章「江戸時代の幕府領支配」、第七節「臼杵郡幕領の人々」p.473 に「コラム 富高『十五夜祭り』」が記載されており、ここでも十五夜祭りの由来についての記述をみることができた。
回答プロセス
(Answering process)
レファ協で「十五夜祭り」を検索。
 ⇒自館レファレンスデータ「『日向十五夜音頭』の歌詞を知りたい。(日向市-032)」( https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000105404 )が該当。内容を伝え再度聞き取りをし、質問内容を把握。
 ↓
自館資料検索で「十五夜祭り」をフルテキスト検索。
 ⇒該当資料より①~④と事前レファレンスより資料⑤を利用者にお見せする。その際、資料①~④で記載に違いがあったことを伝え、中でも詳細に記載のあった資料④、⑤を中心にお見せした。
 ↓
その内容でよい、とのことだったので、利用者のレファレンスとしてはここで回答が終了した。

郷土の祭りの事なので、今後も同様のレファンスが来た際にすぐに回答できるように引き続き調査することに。

資料④の記述の典拠資料が分からなかったため、自館館長の緒方さんに典拠がわかるか質問。
 ⇒資料⑥p.23~24が典拠である、とわかる。また各資料によって「伝統」の表現に違いがある理由も推察。
 ↓
元日向市史編さん室の黒木和政さんが来館されていたため、「何かいい資料はないか?」と質問したところ、地元の方が研究して書かれたという資料⑦の複写をさせてもらえることになったので、自館資料として登録した。


 ↓
2015年2月11日、別件のレファレンス回答のため資料⑧を見ていたところ、このレファレンスに関係する記述をみつけたため、追記した。
事前調査事項
(Preliminary research)
『日向十五夜音頭』の歌詞を知りたい。(日向市-032)( https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000105404
NDC
九州地方  (219 9版)
年中行事.祭礼  (386 9版)
参考資料
(Reference materials)
①『空から見る日向市ひゅうが』 日向市役所企画課/編 1991年 (518052519)
②『HYUGA LIFE 日向市観光ガイド』 日向市役所産業経済部観光振興課・日向市観光協会/編 2007年 (518032503)
③『日向市民生活べんり帳 改訂版』 日向市 2011年 (518056270)
④『W+ing』 4月号 2013年 ケーブルメディアワイワイ (530261072)
⑤『日向市史 民俗編』 日向市史編さん委員会/編 2005年 (518020789)
⑥『日向郷土史料集』 第3巻 石川 恒太郎/編 日向郷土史料集刊行会 1961年 (518074703)
⑦『十五夜まつりの起り』 日髙 幸雄/著 1986年 (518082201)
⑧『日向市史 通史編』 日向市史編さん委員会/編 日向市 2010年 (518047535)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I040680028-00
キーワード
(Keywords)
日向十五夜まつり
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
日向市立図書館長 緒方さん
元日向市史編さん室 黒木和政さん
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土 郷土
質問者区分
(Category of questioner)
小中学生
登録番号
(Registration number)
1000167079解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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