レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/07/05 00:30
- 更新日時
- 2015/12/09 17:25
- 管理番号
- 堺-2014-001
- 質問
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解決
南海七道駅前にある河口慧海の銅像について知りたい。銅像をつくった彫刻家の名前、銅像の建立年などを記した図書、論文を教えて欲しい。
また、慧海の銅像の傍らにヤギのような動物の銅像も建立されていると聞いたが、その動物の種類とその銅像に触れた図書、論文があれば教えて欲しい。
- 回答
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①製作者と建立年について
・『日本の銅像』淡交社 2012年
河口慧海の銅像も載っている。巻末に銅像解説があり、「[制作]田村勤 [設置]昭和58年(1983)」と記載されている。
・『堺ライオンズクラブ50周年記念誌』堺ライオンズクラブ 2008年
1983年に「堺ライオンズクラブ25周年記念アクティビティ」として建立されたとの記述あり。
②河口慧海の傍らの動物について
河口慧海の銅像と別に動物の銅像があるのではなく、
七道駅前の銅像は荷物を載せた2頭の動物を連れている河口慧海の姿となっている。
・『堺ライオンズクラブ50周年記念誌』(同)
「羊二頭に荷物を積んでネパール(ネパール入国の初めての日本人)を通り・・・」との記述あり。
・『世界を駆ける河口慧海』黄檗宗青年僧の会 2006年
慧海像の写真が載っており、その下に「南海本線七道駅前。羊二頭をつれ、チベット高原を行く慧海。」との記述あり。
・『チベット旅行記』河口慧海/著
「荷物は羊二疋に背負わして・・・」との記述あり。
以上から、河口慧海の傍らの動物は羊であると思われる。
- 回答プロセス
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①新刊資料に掲載されている郷土情報は郷土資料担当者が記録している。
その記録より『日本の銅像』を発見。
また、他の職員より河口慧海の銅像は堺ライオンズクラブによって建立されたとの情報をもらう。
堺ライオンズクラブの資料を検索。
②郷土資料の棚にあたって、河口慧海関連の資料をひとつひとつ確認。
『評伝 河口慧海』 奥山直司/著 中央公論新社
『遙かなるチベット 河口慧海の足跡を追って』 根深 誠/著 中央公論社
『河口慧海 日本最初のチベット入国者』 河口正/著 春秋社
『河口慧海』 青江 舜二郎/著 国土社
『河口慧海 人と旅と業績』 高山竜三/著 大明堂
『河口慧海 求道の冒険旅行家』 金子民雄/著 日本交通公社
『世界を駆ける河口慧海』 黄檗宗青年僧の会
など
『世界を駆ける河口慧海』に慧海像の記述があったため、
『チベット旅行記』(河口慧海/著)で事実確認。
『堺ライオンズクラブ50周年記念誌』の記述と合わせて回答。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 金属彫刻.鋳造 (715)
- 参考資料
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金子治夫 著 , 金子, 治夫, 1941-. 日本の銅像. 淡交社, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023468022-00 , ISBN 9784473038098 - [堺ライオンズクラブ 編] , 堺ライオンズクラブ. 堺ライオンズクラブ50周年記念誌. 堺ライオンズクラブ, 2008.
- 高山竜三 著 , 高山, 竜三. 世界を駆ける河口慧海. 黄檗宗青年僧の会, 2006.
- 河口慧海 著 , 河口, 慧海. チベット旅行記. 白水社, 1980.
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金子治夫 著 , 金子, 治夫, 1941-. 日本の銅像. 淡交社, 2012.
- キーワード
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- 河口慧海
- 銅像
- 堺
- 大阪
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 郷土
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000155619