次の資料に金毘羅宮に奉納した俳書についての記事はあったが
金毘羅宮に奉納した俳書の数について書かれた資料は見当たらなかった。
<図書>
・讃岐の俳諧史考 十七文字の景色 二宮嘉幸/著 江甫草史談会 2002
p.244-251「金毘羅会について考察」、p.251-256「花の市について考察」あり。
・町史ことひら 3 近世・近・現代通史編 琴平町史編集委員会/編 琴平町 1998
p.361-367「第1節 金毘羅の俳諧」
・町史ことひら 4 民俗・史跡・碑・文化財・人物編 琴平町史編集委員会/編 琴平町 1997
p.579「三 詩人・歌人・俳人」
・香川の文学散歩 香川の文学散歩編集委員会/編 香川県高等学校国語教育研究会 1992
p.168-170「6 琴平の俳諧」に次のような内容あり。
「・・・一七〇〇年(元禄一三年)『金毘羅會』続いて一七一二年(正徳二年)『花の
市』(いずれも『新編香川叢書文芸編』所収)と、前集が秋、後集が春とこの二集で春
秋の金刀比羅宮二大祭に奉納するという俳諧集を、京の書林(井筒屋庄兵衛、萬屋喜兵
衛)から出している。・・・」
「・・・以後の琴平の俳諧は、次々と金毘羅参詣に訪れる人、一七〇四年(宝永元年) 惟然
一七六六・六七年(明和三・四年) 蕪村 一七八五年(天明五年) 青蘿 一七八九
年(寛政元年) 蝶夢 一七九二・九四年(寛政四・六年) 一茶 一七九六年(寛政
八年)紫暁 一八四一年(天保一二年) 梅室 などなどを迎え、また、金毘羅に俳諧
集を奉納するということも盛んに行われた。・・・」
「・・・例えば、津田(津田町)の安芸文江は、その父漲谷と共に、凡そ二〇年の歳月をかけ
て、北は青森、南は長崎と、全国から二一、七六〇句を集め、一、一〇〇句を選んで『
玉渕集』とし、一七七四年(安永三年)大阪の柏原屋嘉助から出版。更にその中から一
一〇句を選んで金毘羅宮廟前に奉献し、笠居(高松市鬼無町)の百川は、同じようにし
て一八〇六年(文化三年)『山荘集』を奉納している、といったぐあいである。・・・」
・新編香川叢書 文芸編 香川県教育委員会/編 新編香川叢書刊行企画委員会 1981
金刀比羅宮に奉納されたp.579-610『金毘羅會』、p.611-622『花の市』掲載あり。
・琴平町史 第1集 琴平町史稿 琴平町史刊行会/編 琴平町史刊行会 1970
p.41-43「連歌俳諧から俳句へ」
「金毘羅會」、「花の市」についての説明あり。
・香川県俳諧史 松尾明徳,福家惣衛/著 至善園 1950
p.152-「第31章 此時代の重要讃岐俳書」に
「真砂集(井肩選)」(金毘羅奉納)含まれる。
・讃岐俳諧年譜 大西一外/著 ことひら誌社 1935
年譜中に「花の市」、「玉渕集」、「山荘集」が含まれる。
<雑誌>
・こと比ら. (35) (金刀比羅宮, 1980)
p.52-58「讃岐人の俳書に見るこんぴら--「金毘羅會」の場合(白井加寿志)」
・こと比ら. (39) (金刀比羅宮, 1984)
p.136-140「金毘羅奉納俳諧集「山荘集」について(白井加寿志)」