レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年04月10日
- 登録日時
- 2017/12/06 18:48
- 更新日時
- 2017/12/06 18:51
- 管理番号
- 9000006326
- 質問
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解決
ウォルター・ウェストンが富士山のことを讃えた言葉を知りたい。
- 回答
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ウェストンは、ケンブリッジ大学を卒業後、イギリス聖公会宣教師として1888(明治21)年に来日した。伝道のかたわら全国の山に登り、富士山にも数回登っている。その手記である「五月のフジヤマ」は積雪期の登山記録として貴重なもので、日本では雑誌「アルプ」第4号に初めて掲載された。
「神の造った一番美しい国の最も美しい山の頂上から眺めたこの見事な風光の印象を、私は決して忘れない」
「この上なく美しく、慈愛に満ちた、威厳のあるものすべてのシンボルである」
「「不二の峰」を讃えようとして長広舌をふるうのは、百合の花に色を塗り、純金に鍍金をほどこすようなもの」
など、富士山を讃える言葉は数多く残っている。
- 回答プロセス
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ウェストンの著書と富士山に関する資料を見る。
1.『日本の名山 富士山Part1』(博品社 1997)所収「五月のフジヤマ」には、「神の造った一番美しい国の最も美しい山の頂上から眺めたこの見事な風光の印象を、私は決して忘れない」(p.97)などあり。初出「アルプ」第4号(雑誌)所蔵あり。
2.『日本アルプス再訪』(ウェストン著 平凡社 1996)
「この上なく美しく、慈愛に満ちた、威厳のあるものすべてのシンボルである」(p.68)とある。
3.『日本アルプスの登山と探検』(ウェストン著 岩波書店 1997)にはウェストンが2回目の富士登山を行ったときの記録がある。その中には、「「不二の峰」を讃えようとして長広舌をふるうのは、百合の花に色を塗り、純金に鍍金をほどこすようなもの」(p203)とある。
この他に、外国人による富士山の印象などをまとめたものが、『富士山 資料編 山梨県富士山総合学術調査研究報告書』(山梨県教育委員会 2012)にある(p271-277)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 参考資料
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串田 孫一/[ほか]編 , 串田‖孫一. 日本の名山 13. 博品社, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000276520-00 , ISBN 4938706342 (p97) -
ウォルター・ウェストン 著 , 水野勉 訳 , Weston, Walter, 1861-1940 , 水野, 勉, 1930-. 日本アルプス再訪. 平凡社, 1996. (平凡社ライブラリー ; 161)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002549333-00 , ISBN 4582761615 (p68) -
ウェストン 著 , 青木枝朗 訳 , Weston, Walter, 1861-1940 , 青木, 枝朗, 1929-. 日本アルプスの登山と探検. 岩波書店, 1997. (岩波文庫)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002619791-00 , ISBN 4003347412 (p203) -
山梨県教育庁学術文化財課 編 , 山梨県教育委員会. 富士山 : 山梨県富士山総合学術調査研究報告書 資料編. 山梨県教育委員会, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023501689-00 (p271-277) - 創文社, 1958.06. アルプ 第4号 (p41)
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山本秀峰 編訳 , 村野克明 訳 , 山本, 秀峰, 1948- , 村野, 克明. 富士山に登った外国人 : 幕末・明治の山旅. 露蘭堂, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024059494-00 , ISBN 9784904059531 (p148-158)
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串田 孫一/[ほか]編 , 串田‖孫一. 日本の名山 13. 博品社, 1997.
- キーワード
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- 富士山
- ウォルター・ウェストン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225967