レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月08日
- 登録日時
- 2016/12/08 09:38
- 更新日時
- 2018/04/23 11:31
- 管理番号
- 19128
- 質問
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昭和6年に与謝野晶子が善通寺高等女学校で行った講演内容を知りたい。
- 回答
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(1)次の新聞記事に講演の概要が掲載された同窓会誌「静修」と講演の直筆原稿等について書かれている。
・「与謝野晶子全集未収録の5首発見 旧善通寺高等女学校の同窓会誌に掲載」
(朝日新聞 香川版 2006年02月28日)
記事中に次の記述あり。
「・・・短歌は、1932年3月に発行された同女学校の同窓会誌「静修」に
掲載されていた。
前年の31年10月、晶子は鉄幹と共に3泊4日で県内を訪れ、
屋島や金刀比羅宮などを巡り同女学校で講演。この講演内容と共に、
旅行中に詠んだと見られる13首が会誌に掲載されていた。・・・」
「・・・今年1月には、晶子と親交があり、同窓会誌の編集も手がけた
同女学校の国語教諭、故・武内正躬氏が生前に暮らしていた高松市内の親類宅から、
短歌が書かれた色紙や、講演の直筆原稿、同氏に送った書簡などが
見つかった。・・・」
(2)次の資料に上記(1)に出てくる講演の概要や講演の直筆原稿等が掲載されている。
・讃岐路は浄土めきたり 與謝野晶子新出資料・武内正躬作品 植岡康子,田山泰三/編著 2006
p.9に講演の直筆原稿の写真
p.11に「1932年3月に発行された同女学校の同窓会誌「静修」」の表紙写真
p.18-26に講演の直筆原稿全文を活字にした「与謝野晶子新出資料 若き女子達に」あり。
p.26に「静修」第十八号(昭和7年3月刊)の講演に関する記事が引用されている。
与謝野晶子の講演内容についての記述は次の通り。
「・・・晶子先生は約一時間、寛先生は約二時間の久しきにわたり
いとも熱心に公園せられ五時前閉会せり。・・・」
(3)次の資料にも講演の直筆原稿全文を活字にした「若き女子達に」が収録されている。
・碧瑠璃 植岡康子,田山泰三/著 香川明星倶楽部 2006
p.1-9「若き女子達に」あり。
・秋風遍路 四国路の与謝野寛・晶子 菊池寛記念館/編 菊池寛記念館 2007
p.58-65「若き女子達に」あり。
・国語 59 「国語」編集委員会/編 香川県高等学校教育研究会国語部会 2006
「讃岐路の与謝野晶子(田山泰三)」の中のp.73-86に「若き女子達に」あり。
- 回答プロセス
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(1)当館所蔵の香川新報マイクロフィルムについて
昭和6年11月1日から5日まで確認したが、該当する記事は見当たらなかった。
(2)「若き女子達に」に似た「若き婦人達へ」について
NDLサーチで「与謝野晶子評論著作集 21」に「若き婦人達へ」という文章が含まれていることがわかったが、当館所蔵なし。
所蔵している岡山県立図書館に照会。
・与謝野晶子評論著作集 21 一九三四(昭和九)年〜一九四二(昭和一七)年 与謝野 晶子/著 竜渓書舎 2002/11
※p.167-「若き婦人達へ」
「若き婦人達へ」は1934.12.24に「横浜貿易新報」に掲載されたもののようで、「若き女子達に」とは違う内容のようだった。
- 事前調査事項
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・彩暦 香川県立善通寺第一高等学校創立百周年記念誌 香川県立善通寺第一高等学校創立百周年記念事業実行委員会/編 香川県立善通寺第一高等学校 2005.11
※p.44「昭和6年度」の項に次の記述あり。
[演題]若き婦人へ 晶子先生
文学について 寛先生
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
- キーワード
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- 「若き女子達に」
- 「若き婦人達へ」
- 「若き婦人へ」
- 与謝野晶子
- 善通寺高等女学校同窓会誌「静修」
- 善通寺高等女学校
- 照会先
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- 岡山県立図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000201413