レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年8月13日
- 登録日時
- 2018/12/24 13:24
- 更新日時
- 2020/03/05 11:32
- 管理番号
- 水戸中2019-027
- 質問
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房前銀月についての資料を探している
- 回答
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水戸初の常設の活動写真館「泉館」の館主。昭和18年、66歳没。父親は房前政太郎。
生涯などの「房前銀月」についてのまとまった資料はみつからなかった。
以下は断片的に載っていた資料
『水府綺談』
・p142~p144「近代新聞の父は水戸の代議士第一号 総理にもなれた渡邊治 房前親分に決意の手紙」の記述から房前吉太郎銀月(昭和十八年没 66歳)の父親房前政太郎が理髪業をしていたことがわかった。
・p296~299「水戸初の活動写真館・泉館主の房前銀月を描いていた -意気投合の熊岡美彦画伯」の記述に独特の装いをし、当時は子どもにも知られている水戸の名物男、興業の顔役として知られ、映画を自主制作、監督もしていたといった旨の記載がある。また、熊岡画伯が描いた「房前銀月肖像」、鈴木良三画伯作「房前銀月氏像」及び房前銀月の写真の掲載あり。
『水府異聞』
・p356「部下に詫びの冥土行 ああ石上中尉 自決す 都築春弾の琵琶で房前銀月が映画化」で房前銀月が作成した「あゝ石上中尉」という映画に関する記述がある。
- 回答プロセス
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蔵書検索システムでキーワード「房前銀月」で検索。
『水府異聞』、『水府綺談』の目次に「房前銀月」の入っている項目がみつかった。それらの内容から房前銀月が水戸の映画館、芝居等興行界で有名だったことがわかった。図書館システムで「活動写真」、「泉館」を検索したが「房前銀月」について記載のある資料はなかった。
『茨城県百科事典』、『茨城人名辞書』大正4(1915)及び昭和5(1930)刊、『水戸市史 下巻2』、『明治大正の水戸を行く』、「明治・大正・昭和戦前を古老は語る』上、下には「房前銀月」及び「泉館」等について記載なし。
ネット検索でも「房前銀月」、明治、大正、戦前の水戸の活動写真・映画等についてもめぼしい記事はみあたらなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 関東地方 (213)
- 参考資料
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「水府異聞」網代茂 著 , 新いばらきタイムス社, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002003639-00 (当館請求記号:M0213ス) -
「水府綺談」網代茂 [著] 新いばらきタイムス社, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002212164-00 (当館請求記号:M0213ス)
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「水府異聞」網代茂 著 , 新いばらきタイムス社, 1989.
- キーワード
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- 房前銀月
- 映画館
- 興行
- 活動写真
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 参考情報・『水府異聞』p184「勢甚前の勧工場水戸館を一万円で買収 初のカツドウ常設館『泉館』」のところに「泉館」開館のいきさつについて記述。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000249197