次の資料に記述を確認しました。
・『キーワードで引く古事記・日本書紀事典』(武光誠/編,菊池克美/編 東京堂出版 2006)
p.228「髻(みずら)」の項に「十七、八歳以上の男子の髪型。左右に分けた髪を上げて、耳の元で束ね、余りの髪あるいは紐で結んだもの。「角丱」「角子」と書くこともある」との記述があります。
・『日本髪大全 古代から現代まで髪型の歴史と結い方がわかる,歴代の髪型/結い方/歴史/櫛かんざし 島原太夫/舞妓/相撲/新日本髪』(田中圭子/著 誠文堂新光社 2016)
「3章 櫛まつりに見る日本髪の変遷」にp.66「古墳時代~奈良時代 古代の結髪と大陸文化」の項があり、「耳のあたりにまとめた髪を折りたたんで結んだ男性の美豆良(みずら)は、男子埴輪のほとんどにみられ」との記述があります。
また、p.68「美豆良(角髪)」の項には写真も掲載されています。
・『日本史大事典 第6巻』(平凡社 1994)
p.429「美豆良」の項があり、天照大神や神功皇后が武装のときに、髪を美豆良に纏いたエピソードが記載されています。
・『日本の髪形と髪飾りの歴史』(橋本澄子/著 源流社 1998)
p.14「古墳時代の髪形」の項に「これを「みづら」といい、古語では「美豆良」と書く。戦前の教科書や神話の中に出て来る男の神々は、みなこの髪を結っていたのを記憶している方もあると思うが」との記述があります。