レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 埼玉県立久喜図書館 (2110009) | 管理番号 (Control number) | 埼久-2006-001 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2006/03/28 | 登録日時 (Registration date) | 2006年07月28日 02時11分 | 更新日時 (Last update) | 2007年10月02日 18時59分 | |||
質問 (Question) | 「…根岸の里のわび住まい」というフレーズの出典・いわれが知りたい。 | |||||||
回答 (Answer) | 1 『荷風の誤植』p25-26「根岸の里」と題する文章のなかで、「都新聞」に連載された初代柳家小せんの「失明するまでに」の中に、小せん宅の運座の席で(八代目)入船亭扇橋が「梅が香や根岸の里の侘住居」と詠んだ句以来のものであることが書かれている。千葉県図所蔵の「都新聞 復刻版」を確認依頼したところ、大正4年11月23日・24日に該当記事があることがわかった。 2 落語関係 「茶の湯」(『古典落語 続』講談社学術文庫 所収)p246に「根岸の別荘が」とあり、またこの「茶の湯」の原話である「茶菓子」(『化政期落語本集 近世笑話集 下』所収)p125に「根岸の隠居所」とあり。質問の件の出典ではないが、古くから根岸の里の様子をうかがわせる話はあったようだ。 3 俳句関係 〈入船亭扇橋〉〈梅が香〉をキーワードに当館所蔵の俳句関係資料にあたるが見つからなかった。 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | 『日本国語大辞典 第2版』『成語林』『ちょっと古風な日本語辞典』『大百科事典』『日本大百科全書』『日本歴史地名大系 13 東京都の地名』『角川日本地名大辞典』『大日本地名辞書 増補 6 坂東』『東京百科事典』『江戸東京地名事典』『東京文学地名辞典』ほか俳句・川柳・落語の辞典類および関係書を〈根岸〉〈わびずまい〉のキーワードで調べたが記述なし。 地名辞典で俳人正岡子規の旧居があることがわかったので、〈正岡子規〉からも調べたが記述がみつからず。 江戸東京の地誌関係書にも記述なし。 《Google》を〈根岸の里 & 侘住居〉で検索したところ個人のサイトより、『荷風の誤植』に関連記述があることがわかる。当該資料を確認後、出典である「都新聞 復刻版」の記事の確認を千葉県図に依頼した。 | |||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | 『日本文学地名大辞典 詩歌編下』『東京落語地図』『軽薄のすすめ』 | |||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) |
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寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | ||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 図書館 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000029747 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |