レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/12/04
- 登録日時
- 2011/01/17 02:01
- 更新日時
- 2011/01/18 16:41
- 管理番号
- 6000003021
- 質問
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解決
“上代”あるいは“じょうだい”の苗字の由来を調べたい。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下を紹介。いずれも貸出禁止資料であったため、資料1・3・4を複写して提供。
資料1:「島根県と千葉県に多い名字で、岡山県にもある。島根県では「じょうだい」と読み、雲南市周辺に多い。千葉県では「かじろ」が主流で「かみしろ」とも読み、大網白里町に集中している。岡山でも「かじろ」が主流。」との記述あり。
資料2・3:「(1)創作性、(2)梶(本当はキヘンではなくテヘンの“カジ”)は国字。梶の変形。梶呂(姓氏)の一族が本支を区別するために木ヘンをテヘンにした。カジロは神代のことで、神聖な土地を意味する当て字。(3)梶呂・神代(かじろ・こうじろ)・神白・上代・梶・揖・楫・楮など。※(1)おもな所在地、(2)略注、(3)おもな関連姓氏」との記述があり、「上代」の読み方は「かじろ」として載っているが、関連があるように思われる。
資料4:「島根県の家紋」に「上代(じょうだい)」項目があるが、出自は空欄。「岡山県の家紋」に「上代(かじろ)」があり、出自は「藤原氏族」とある。
資料5:この名字の発祥とされる千葉県の上代(かみだい)や大網白里町(おおあみしろさとまち)についての記述はあるが、由来に関わるものはなし。
インターネット情報として、〔日本の苗字七千傑〕http://www.myj7000.jp-biz.net/(最終確認2010/12/4)に、苗字順位5193番目として「上代」があり、「下総国印旛郡上代邑発祥。現在、千葉県山武郡大網白里町に多い」との記述あり。
- 回答プロセス
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参考資料の姓氏辞典、地名辞典などで“上代(じょうだい)”を調査するも記載が少なく、読み方として「ジョウダイ」だけでなく、【資料1】などから「カジロ」「カミシロ」と読む地域があることがわかったことから、この読み方からも調査。
以下は調査済資料。
・『姓氏家系大辞典』(角川書店,1963)
・『姓氏の語源 角川小辞典』(角川書店,1981)
・『日本の苗字』(毎日新聞社,1965)
・『難読姓氏・地名大事典 続』(新人物往来社,2005)
・『難読姓氏・地名大事典』(新人物往来社,2002)
・『日本の苗字読み解き事典』(柏書房,1994)
・『新編日本姓氏辞典』(展望社,1997)
・『苗字と地名の由来事典』(新人物往来社,2006)
・『姓氏家系大事典』(新人物往来社,2002)
・『日本姓氏事典』(新人物往来社,1978)
・『都道府県別姓氏家紋大事典 東日本編』(柏書房,2004)
・『名字の地図』(日本実業出版社,2004)
・『市町村名語源辞典』(東京堂出版社,1992)
・『角川日本地名大辞典33岡山県』(角川書店,1989)
・『角川日本地名大辞典32島根県』(角川書店,1979)
・『地名用語語源辞典』(東京堂出版,1983)
- 事前調査事項
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次の資料は調査済み。『苗字百科・家紋百科』(近藤出版社,1987)、『姓氏・家系・家紋の調べ方』(新人物往来社,2001)、『姓氏』(秋田書店,1970)、『名字おもしろ読本』(主婦と生活社,1987)、『姓氏・家紋の事典』(オーエス出版,1995)
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 8版)
- 参考資料
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- 難読・稀少名字大事典,森岡 浩/編,東京堂出版,2007.5, (2007、p71「上代 じょうだい/かじろ/かみしろ」 ※貸出禁止資料 【資料1】)
- 難姓・難地名事典,丹羽 基二/著,新人物往来社,1994.11, (1994、p70「梶(本当はテヘンのかじ)呂」 ※貸出禁止資料 【資料2】)
- 難読姓氏・地名大事典,丹羽 基二/著,新人物往来社,2002.4, (2002、p88「梶(本当はテヘンのかじ)呂」 ※貸出禁止資料 【資料3】)
- 都道府県別姓氏家紋大事典,西日本編,千鹿野 茂/著,柏書房,2004.6, (2004、p420「島根県の家紋(上代じょうだい)」、p311「岡山県の家紋(上代かじろ)」 ※貸出禁止資料 【資料4】)
- 角川日本地名大辞典,12,「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編纂,角川書店,1984, (1984 ※貸出禁止資料 【資料5】)
- キーワード
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- 苗字(名字)(ミョウジ)
- 上代(ジョウダイ、カジロ、カミシロ)
- 島根県-雲南市(ウンナンシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000076693