レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月07日
- 登録日時
- 2018/12/19 15:57
- 更新日時
- 2018/12/20 09:42
- 管理番号
- 京歴-430
- 質問
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解決
安積艮斎(あさか ごんさい)の詩吟「獄中作」について、その本文(漢文)、意味などを知りたい。
- 回答
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安積艮斎の漢詩「獄中作」は確認できなかったが、同性の“安積東海(五郎、武貞)”の漢詩の中には「獄中作(獄中術作、獄中述壊)」がある。
『幕末維新人名事典』(①)を確認すると、艮斎は投獄されたという記述が無く、一方、東海は六角牢で処刑されている。
国立国会図書館デジタルコレクションの「日本漢詩翻訳索引」(②)で安積東海の「獄中作」が掲載されている資料を確認すると、小泉苳三『維新志士勤王詩歌評釈』(1938)、横上若太郎『吟詠漢詩選』(1955)、大東吟道会『吟道詩歌集』(1997)、大野修作『吟詠詩の手びき』(2007)に載っていることがわかったが、いずれの資料も当館で所蔵が無かった。
『維新志士勤王詩歌評釈』(③)をデジタルコレクションで検索すると、インターネット公開されていた。pp.161-162(92-93コマ)に「獄中術作」の本文(漢文)、訓読、評釈が掲載されている。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1265963(最終確認日:2018-12-20.)
- 回答プロセス
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国立国会図書館「リサーチナビ」で艮斎の詩集の訳注『艮斎詩略 訳注』の目次を確認するも「獄中作」は無かった(④)。
Googleで検索する限り、安積艮斎の「獄中作」は見当たらなかった。
国立国会図書館デジタルコレクションの「日本漢詩翻訳索引」(②)の安積艮斎の項にもやはり当該の詩は無い。ただし②に同姓の“安積東海(五郎、武貞)”の「獄中作(獄中術作、獄中述壊)」があるのを見つけた。
『幕末維新人名事典』(①)の記載内容を質問者にお伝えすると、お探しの「獄中作」の作者は安積東海かもしれないとのことであった。
国立国会図書館「リサーチナビ」の「日本漢詩翻訳索引」から、「獄中作」の掲載資料を探した。
「獄中作」を掲載する資料は当館では所蔵が無かったため、国立国会図書館のデジタルコレクションから資料を探した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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- ① 宮崎十三八,安岡昭男編.幕末維新人名事典.新人物往来社,1994. (当館請求記号:||281.033||B15||)
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②
「日本漢詩翻訳索引」
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3487640_po_75-02-02.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
(最終確認日:2018-12-20.)
「日本漢詩翻訳索引 前書・凡例 」
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3487639_po_75-02-01.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
(最終確認日:2018-12-20.) (国立国会図書館デジタルコレクション) - ③ 小泉苳三著.維新志士勤王詩歌評釈.立命館出版部,1938. (国立国会図書館デジタルコレクション インターネット公開)
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④国立国会図書館「リサーチナビ」『艮斎詩略 訳注』の目次掲載ページ
http://rnavi.ndl.go.jp/books/2012/08/000011047588.php
(最終確認日:2018-12-20.)
- キーワード
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- 安積東海
- 獄中作
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000248783