レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/03/12
- 登録日時
- 2020/10/21 00:30
- 更新日時
- 2020/10/21 00:30
- 管理番号
- 参調 20-0013
- 質問
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解決
▼野菜の「とうが立つ」ことを「抽だい」と言うが、資料によって「だい」には「台」「苔」「薹」の字がそれぞれあてられている。
どの字を使うのが正解か。また、字の違いによって意味(ニュアンス)の違いがあるのか。
- 回答
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参考図書を調査。
『広辞苑』→「抽薹」
『植物育種学事典』→「抽苔(抽台と同じとの記載有り)」
『園芸事典』→「抽だい(苔)」
ウェブ上で用語集を公開している園芸関連企業のホームページを調査。
サカタのタネ→「抽台」
タキイ種苗→「抽苔」
以上から、一般的にひらがなを含めてどの表記でも同じ意味として通用しており、正解・不正解は判別できない。
また、漢和辞典で、漢字の意味を調査。
3字ともに「タイ・ダイ」という音をもっているが、「薹」のみ「とう」の読み方があり、「野菜類の茎ののびたもの」という意味が当てられている。
したがって「抽だい」本来の意味を持っているのは「薹」。
「薹」はくさかんむりに「臺」をあわせた字であるが、「臺」の俗字・簡化字として「台」が用いられている。
「台」と「臺」は別字であるが、俗に用いられることによって、常用漢字では同字として扱われている。
以上を参考として回答した。
- 回答プロセス
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回答に記載
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 7版)
- 参考資料
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- 1 大漢語林 鎌田/正?著 米山/寅太郎?著 大修館書店 1992.4 813.2/D
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2 園芸事典 松本/正雄?編集 大垣/智昭?編集 朝倉書店 2007.12 620.33/E -
3 植物育種学辞典 日本育種学会?編 培風館 2005.9 615.21/SH -
4 広辞苑 新村/出?編 岩波書店 2018.1 813.1/KO
- キーワード
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- とうが立つ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000288459