レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/07/23
- 登録日時
- 2019/09/05 00:30
- 更新日時
- 2019/09/05 10:19
- 管理番号
- 所沢本-2019-015
- 質問
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解決
レタスの仲間の「チシャ」を女房言葉で何というか調べたい。日本語(漢字)でどう書くかでも良い。
- 回答
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チシャは「萵苣」と書き、女房言葉では「ハヒロ、またはハビロ (葉広)」というようです。(参考:『語源辞典 植物編』)
以下の資料に記載があります。
〇『語源辞典 植物編』吉田金彦/編著 東京堂出版 2001年
〇『角川古語大辞典 第4巻』 中村幸彦/編 角川書店 1994年
- 回答プロセス
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1 所蔵資料の内容確認
〇『語源辞典 植物編』吉田金彦/編著 東京堂出版 2001年
P150「ちしゃ 萵苣」の項あり。
「キク科の1、2年生作物。レタス・サラダ菜・カキチシャなどに大別される代表的な野菜。古代エジプトの墓に記録があるほど歴史は古く、(中略) 漢名は萵苣・千層菜。古名チサ。女房ことばにハヒロ(葉広)。」との記載あり。
〇『角川古語大辞典 第4巻』 中村幸彦/編 角川書店 1994年
P1137「はびろ 葉廣」の項あり。
「[名] 萵苣(ちさ)の女房詞。[Fabiro <ちしゃ。これは婦人語である>](日ポ)」との記載あり。
△『日本大百科全書 24』 小学館 1988年
P384「レタス lettuce」の項あり。(チシャ→レタスと表記あり)
「キク科の1、2年草。和名をチシャ(萵苣)という。(以下省略)」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
△『日本国語大辞典 第8巻』 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年
P1342「ちしゃ 【萵苣】[名](「ちさ(萵苣)」の変化した語)」の項あり。
「キク科の1年草または2年草。(中略) 漢名、萵苣・千層菜。ちさ。(以下省略)」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
△『広辞苑 』 新村出/編 岩波書店 2008年
P1868「ちしゃ 【萵苣】」の項あり。
「レタスのこと。外国原産葉菜の一部をいうこともある。」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
△『原色園芸植物大図鑑』 北隆館 1984年
P493「レタス(チシャ、チサ)[アキノノゲシ属]」の項あり。
「(英) Lettuce (漢)萵苣、知佐 地中海沿岸地方から西アジア原産。(以下省略)」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
△『園芸植物大事典 3 』塚本洋太郎/総監修 小学館 1989年
P188「チシャ」の項あり。
「L.sativa L.(サティウァ) [和]チシャ/ (中略) [漢 ]萵菜、萵苣/ [古] チサ(知左、知佐) 古名のチサは乳草(ちちぐさ)の中略とされ、平安時代の中期から、チサがなまってチシャともいわれるようになった。(以下省略)」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
△『植物和漢異名辞林』 杉本唯三/著 第一書房 1982年
P229「ちさ 萵苣 (きく科) 」の項あり。
「別名 かぎぢさ、さらだ、ちしゃ、ちしやな。生菜、青菜、金盞花、萵菜、倭筍。」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
△『たべもの語源辞典 』 清水桂一/編 東京堂出版 2012年
P133「チサ【萵苣】」の項あり。
「チシャ・チサともいう。キク科。」との記載はあるが、女房詞の記載はなし。
×『APG牧野植物図鑑 2』 [牧野富太郎/著] 北隆館 2015年
P475「チシャ (レタス、サラダナ、古名チサ) [チシャ属]」の項はあるが、関連記載はなし。
×『現代語から古語を引く辞典』 芹生公男/編 三省堂 2007年
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 語源辞典 植物編 吉田金彦/編著 東京堂出版 2001.9 812.033 4-490-10586-X
- 角川古語大辞典 第4巻 中村幸彦/編 角川書店 1994.10 813.6 4-04-011940-1
- キーワード
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- 萵苣
- チシャ
- 葉広
- はびろ
- チサ
- レタス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000260966