レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年07月01日
- 登録日時
- 2009/04/06 19:40
- 更新日時
- 2011/12/06 00:58
- 管理番号
- 市川20080701-02
- 質問
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解決
「浸達」という言葉の意味を知りたい。癌、農薬、リハビリ関係で用いられている言葉らしい。
- 回答
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当館所蔵の国語辞典、漢和辞典、医学関係、農薬関係、科学技術関係、福祉関係の辞典類などを当たるが、すべて掲載無し。Googleで検索を行なうと、海外特許情報検索サービスのPATOLISという会社の「フリーキーワード改訂リスト」に掲載があったが意味の解説は無し。
日本農薬株式会社の「農薬の技術資料に使われる用語集」のページの中に「浸達性」という用語の解説があった。http://www.nichino.co.jp/products/useful/use_005.html
県立西部図書館にレファレンスを依頼 ⇒ 県立図書館からは、「浸達」という語の記載された農薬関連の雑誌はあったが用語の意味についてはわからない、他の辞典類等の資料にも意味の掲載なし、という回答であった。
質問者によると作業療法士試験第41回の問題に載っていた言葉だったという。
改めて、厚生労働省のホームページより第41回の作業療法士国家試験問題を確認。
(トップページ→「トピックス一覧」中を「作業療法士」で検索。医政局の2006年5月2日掲載分にあり。http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/04/tp0419-4.html 問題64に「最も深部まで熱が浸達するのはどれか」という設問があった。
『作業療法関連用語解説』(協同医書出版社 1996)を確認したが掲載なし。
(社)日本作業療法士協会事務局に以上の内容の電話レファレンス依頼を行ったところ、以下のような説明を受けたのでこちらを回答とした。
「深部に達する「深達」と「浸達」という二つの言葉があって、ほぼ同じ意味と考えてかまわないが、癌がどのくらいの深さまで達しているかをミリ単位であらわすときに「深達」を使い、温熱療法など皮膚から外部的にあたためてどのくらいあたたかさが広がっているかを数値ではあらわさないで使用する時に「浸達」という言葉を使うと考えられるが、現在はどちらも「深達」を用いることが多い。言葉の意味として掲載されているようなものはないと思われる」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000053610