レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年08月20日
- 登録日時
- 2011/11/01 15:12
- 更新日時
- 2011/11/01 15:12
- 管理番号
- 9000007606
- 質問
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解決
シャガールがオペラ「魔笛」の衣裳のデザインした時に描いた絵が掲載されている図書を紹介してほしい。
- 回答
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『マルク・シャガール(現代美術の巨匠)』(美術出版社 1996年)にカラー図版2枚(水彩 1967年 個人蔵)の掲載、『シャガール:ロシア・アヴァンギャルドとの出会い』(シャガールほか画 朝日新聞社 c2010年)には、シリーズとしては日本初公開となる歌劇「魔笛」の舞台美術シリーズを含むシャガールの作品約70点の掲載がある。いずれも当館未所蔵資料である。
- 回答プロセス
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1.『西洋美術作品レファレンス事典:絵画篇19世紀印象派以降』(日外アソシエーツ編集・発行 2005年)→p329に「『魔笛』の舞台衣裳」の掲載あり。『マルク・シャガール(現代美術の巨匠)』(美術出版社 1996年)にカラー図版2枚(水彩 1967年 個人蔵)の掲載があるが、当館未所蔵。県内では笛吹市石和図書館に所蔵がある(※2011.8.20現在)。
2.シャガールの絵の図版の掲載のある次のものには当該作品の掲載はなかった。
・『シャガール(新潮美術文庫)』(シャガール画 新潮社 1975年)
・『シャガール(世界の巨匠シリーズ)』(マルク・シャガール画 美術出版社 1979年)
・『シャガール展』(読売新聞社 c1976年)
・『シャガール展』(山梨県立美術館 1983年印刷)
・『現代世界美術全集』第17巻 シャガール(集英社 1970年)
・『シャガール(岩波世界の美術)』(モニカ・ボーム=デュシェン著 岩波書店 2001年)→p315に「シャガールの舞台デザインによる「魔笛」上演風景」の写真あり。
・『シャガール:ぼくの大すきなロシアの町(名画の秘密をさぐる)』(J・ルメイ文 岩崎書店 1993年)
・「アトリエ」通巻818号 特集マルク・シャガール(アトリエ出版社 1995年5月)
3.インターネットの検索エンジンで「シャガール 魔笛」を検索すると、「シャガール:ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展オフィシャルHP(http://www.fujitv.co.jp/events/chagall/ ※2011.8.20確認)の「主な展示作品」の紹介ページがヒット。歌劇「魔笛」の舞台美術が展示されているので、この展覧会カタログを確認すると、『シャガール:ロシア・アヴァンギャルドとの出会い:交錯する夢と前衛』が販売されていることが分かった。パリのポンピドー・センター所蔵のコレクションから、シリーズとしては日本初公開となる歌劇「魔笛」の舞台美術シリーズを含むシャガールの作品約70点を選りすぐって紹介している(「朝日イベントプラス」webサイトhttp://shop.asahi.com/eventplus/7.1/C10009/ ※2011.8.20確認)。
4.3.の所蔵館調査をすると、県内の公共図書館にはなく、県外では国立国会図書館、大阪府立中央図書館、東京都立中央図書館で所蔵していた(※2011.8.20現在)。
5.メトロポリタン・オペラハウスやモーツァルトのオペラに関する次の図書には当該作品の掲載はなかった。
・『メトロポリタン・オペラのすべて:名門歌劇場の世界戦略』(池原麻里子著 音楽之友社 2011年)
・『メトロポリタン歌劇場:世界の歌劇場』(末延芳晴文 音楽之友社 1993年)→p50に「《魔笛》マルク・シャガールによる舞台美術と衣裳」の写真あり。
・『モーツァルトのオペラ』(ルードルフ・アンガーミュラー著 音楽之友社 1991年)→p250に「ニューヨーク,メトロポリタン・オペラ/装置と衣裳:マルク・シャガール」の写真あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 洋画 (723 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- マルク・シャガール
- 「魔笛」
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- オペラ
- 舞台衣裳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『ヘルマン プライ自伝:喝采の時(国際フランツ・シューベルト協会刊行シリーズ)』(ヘルマン・プライ著 メタモル出版 1993年)p294-303に「マルク・シャガールと『魔笛』」の章あり。著者のヘルマン・プライ(Hermann Prey)は、マルクシャガールがデザインしたオペラ『魔笛』でパパゲーノを演じた俳優。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 美術
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000096115