レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 蒲郡市立図書館 (2310237) | 管理番号 (Control number) | 蒲郡-2011-11131-般 | |||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2011年11月13日 | 登録日時 (Registration date) | 2014年12月23日 14時23分 | 更新日時 (Last update) | 2014年12月23日 17時40分 | |||||
質問 (Question) | 昔、「同心30俵二人扶持(ににんぶち)」というが、「一俵」は今のお金でどれくらいか?また、「一石」も今のお金でどれくらいか? | |||||||||
回答 (Answer) | 『武士の家計簿』p.55表2および『大江戸復元図鑑(武士編)』p.23より、2003年での価値換算で「一俵=現在価値1万8500円くらい、現代感覚10万円くらい」、「米一石=現在価値5万円、現代感覚27万円」。 | |||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1.『広辞苑』を見る。p.982「石」に、「一石は十斗、約180リットル」とある。p.2392「俵」に、「普通四斗を一俵とする」とある。お金に換算した価値は載っていない。 2.通貨価値のことなので、分類337(貨幣・通貨)ではないかとあたりを付け、棚を直接探して『江戸物価事典』を見る。p.108「武家事項」に「扶持・扶持米(武家の収入) 江戸時代に武士が主君から俸給として支給された米を扶持という。扶持米は、一人一日五合の割で、何人扶持として与えられた。例えば十人扶持といえば一日五升の割で与えられる。」とある。 3.日本史の本にも載っているかもしれないので、自館OPACでキーワード「単位」で検索しヒットした『数の日本史事典』を見る。p.36-37に「一俵」が載っており、「一俵の米量は時代により、所により異なる。」とある。江戸時代にはかなり量が変わっており、「明治末年になり四斗俵が標準となった。」とのこと。 4.他の職員のすすめで、『武士の家計簿』を見る。p.55の表2に「江戸時代の貨幣と価値」というものがあり、「米1石=現在価値5万円(現在の米価から換算、この本は2003年発行)、現代感覚27万円(現代の賃金から換算)」とのこと。 5.インターネットでキーワード「俵、石、江戸時代」で検索。ヒットしたYahoo!知恵袋のページより、「一石=2.5俵」とのこと。『武士の家計簿』の「江戸時代の貨幣と価値」の表を参考にすると、「一俵=現在価値2万円、現代感覚10.8万円くらい」。 6.また、『大江戸復元図鑑(武士編)』p.23に「1石=約2.7俵」という記述があるのを見つけたので、再計算すると、「一俵=現在価値1万8500円くらい、現代感覚10万円くらい」。 7. 4.と6.より分かった価値を回答した際に、「年に何回受け取るのか?また、30俵だといくらか?」との質問も受けたので、『大江戸復元図鑑(武士編)』p.22より「春・夏・冬の二回に分けて支給された。」、「30俵=現代感覚300万円くらい」と回答。 | |||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) |
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寄与者 (Contributor) | ||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 歴史 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||
登録番号 (Registration number) | 1000165276 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |