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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
愛知淑徳大学図書館 (3310015)管理番号
(Control number)
ASN2019-09
事例作成日
(Creation date)
2019年09月11日登録日時
(Registration date)
2020年03月11日 12時50分更新日時
(Last update)
2020年03月13日 16時34分
質問
(Question)
クリームソーダが販売・流通し始めた時期とその当時のソーダの色が知りたい。

【情報源・背景】
  龍胆寺雄『放浪時代』にクリームソーダが登場し、「赤色」と形容されている。
  また、店名は「S」と表記されているので、資生堂パーラーのことではないか、と予想。
   『龍膽寺雄全集第1巻』(龍膽寺雄全集刊行会 1984.1.15 91868/R99/1)
    「初出「改造」昭和三年四月号(ただし第一編、第二編百枚。のち単行本として改造社から
     刊行される際に、第三~五編が書き加えられ、全五編二百五十枚となっている。)」
回答
(Answer)
クリームソーダが発売された時期は次の資料で確認できました。

発売時期:1902(明治35)年
[情報源]
 【★1】『クリームソーダ純喫茶めぐり』
 【★2】『西洋菓子彷徨始末:洋菓子の日本史 増補改訂版』
 【★3】日本アイスクリーム協会Webサイト

当時のソーダの色がわかる資料は確認できませんでした。
詳しくは回答プロセスを参照してください。
回答プロセス
(Answering process)
●クリームソーダの販売・流通の時期と色について
1.基本情報を確認する
1-1.JapanKnowledge [契約データベース]
 <キーワード:クリームソーダ、アイスクリームソーダ、アイスクリーム、ソーダ水>
 「クリーム‐ソーダ」(『日本国語大辞典』)
   cream soda 「アイスクリームソーダ」の略。ソーダ水にアイスクリームを浮かせたもの。
   *放浪時代〔1928〕〈龍胆寺雄〉一・二「クリームソオダがいいと云って」
   *故旧忘れ得べき〔1935~36〕〈高見順〉四「クリーム・ソーダをつづけさまに彼女は二杯飲み」
 「アイスクリーム‐ソーダ」(『日本国語大辞典』)
   ソーダ水にアイスクリームを浮かせたもの。クリームソーダ。
   *伸子〔1924~26〕〈宮本百合子〉六「彼らは資生堂でアイスクリームソーダを飲んだ」
 「アイスクリーム」(『日本大百科全書(ニッポニカ)』)
   小項目「歴史」に次の記述あり。
   「(前略)1869年(明治2)6月に横浜の町田房造(ふさぞう)が
    馬車道通り常盤(ときわ)町五丁目で販売したのが最初で、その後1888年(明治21)に
    東京・銀座の凮月堂(ふうげつどう)米津、1899年(明治32)に東京・銀座の資生堂が
    発売するに及んで一般に普及し始めた。」
 「ソーダ水」(『日本大百科全書(ニッポニカ)』)
   清涼飲料の一種。水に甘味料、香料、着色料で風味をつけ、二酸化炭素(炭酸ガス)を
   溶解させた飲料。ソーダ水にフルーツシロップをあわせてつくることもある。
   単にソーダともいう。炭酸水(プレーンソーダ)のことをソーダ水ともいう。 
 「資生堂(株)」(『日本大百科全書(ニッポニカ)』)
   「最大手の化粧品メーカー。1872年(明治5)海軍病院薬局長を辞した福原有信(ゆうしん)
   (1848―1924)が東京・銀座に開業した資生堂薬局が始まり。1897年化粧水を発売して化粧品業へ
    進出。1915年(大正4)息子の信三が経営者となって以来、主力を化粧品へ転換し、23年には業界
    最初のボランタリー・チェーン・ストア制を採用して販売力の強化を図ると同時に、PR誌
   『花椿(はなつばき)』を発刊して消費者を組織化した。(後略)」

1-2.レファレンス資料を確認する <分類:210(日本史)、383(衣食住の習俗)>
 『日本食文化人物事典:人物で読む日本食文化史』(西東秋男編 筑波書房 2005.4 3838/S25-1)
  p.271-272 「福原有信」
        資生堂の創始者。
        1902年(明治35)資生堂パーラーの前身ソーダ・ファウンテンを開業。

*次の資料では、該当情報を確認できなかった。
 『昭和・平成現代史年表:大正12年9月1日~平成8年12月31日』
 (神田文人編 小学館 1997.6 2107/KA51)
 『昭和・平成家庭史年表:1926→2000』
  (下川耿史,家庭総合研究会編 河出書房新社 2001.4 2107/KA85/イ)
 『近代日本食文化年表』(小菅桂子著 雄山閣出版 1997.8 3838/KO89)


2.図書を確認する
2-1 OPAC検索
 <キーワード:クリームソーダ、資生堂、明治、大正、流行、銀座、清涼飲料 など組み合わせ>
【★1】『クリームソーダ純喫茶めぐり』
     p.42-45「資生堂パーラー銀座本店 サロン・ド・カフェ」
          1902(明治35)年に日本で初めてのソーダ水と当時珍しかったアイスクリームの
          販売がスタート。日本最初のクリームソーダの誕生と言われている。
          p.45には「1928(昭和8)年頃のメニュー」の写真を掲載。  
  『資生堂百年史』(資生堂[編]  資生堂 1972.6 576/SH89-1)
    p.76-79 「ソーダファンテン」
  『銀座と資生堂 : 日本を「モダーン」にした会社』
   (戸矢理衣奈著 新潮社 2012.1 5767/TO78)
    p.45-66 ソーダファウンテンについての記載あり。
  『銀座カフェー興亡史』(野口孝一著 平凡社 2018.2 67398/N93)
    p.28-34 「資生堂飲料部」(ソーダファウンテン)
  『日本橋・銀座の400年』(竹内誠監修 ミヤオビパブリッシング 2013.6 21361/TA67)
    P.38-39「資生堂物語」

2-2.ブラウジング <分類:213(日本史-関東)、383(衣食住の習俗)、5類(技術)>
【★2】『西洋菓子彷徨始末:洋菓子の日本史 増補改訂版』
     p.202-203「世紀節目のお菓子屋模様 アメリカの薬局にひらめいて」
          資生堂の飲料部のことが掲載。1902(明治35)年にソーダ水にアイスクリームを
          いれたクリームソーダ水を販売。

*次の資料では、該当情報を確認できなかった
 『東京下町100年のアーカイブス』
  (青木正美,西坂和行著 生活情報センター 2006.11 21361/A53)
 『銀座 : 街の物語』(三枝進ほか文 河出書房新社 2006.1 213/S14)
 『明治の東京』(馬場孤蝶著 文元社 2004.2 213/B12)
 『銀座歴史散歩地図 : 明治・大正・昭和』(赤岩州五編著 草思社 2015.7 21361/A29)
 『資生堂(コレクション・モダン都市文化)』(和田博文編 ゆまに書房 2006.5 2136/W12/17)
 『カフェ(コレクション・モダン都市文化)』(和田博文編 ゆまに書房 2005.11 2136/W12/12)
 『銀座のモダニズム(コレクション・モダン都市文化)』
  (和田博文編 ゆまに書房 2004.12 2136/W12/1)
 『アイスクリーム』食品加工シリーズ;1 (宮地寛仁著 農山漁村文化協会 1998.12 588/MI71)
 『日本清涼飲料史』(東京清涼飲料協会編 東京清涼飲料協会 1975 588/TO46)
 『資生堂という文化装置:1872-1945』(和田博文著 岩波書店 2011.4 5767/W12)
 『明治ものの流行事典』(湯本豪一著  柏書房 2005.12 2106/Y97-1)
 『暮らしの年表流行語100年』(講談社編  講談社 2011.5 2106/KO19)

2-3.Webcat Plus   http://webcatplus.nii.ac.jp/
一致検索タブを選択 <キーワード:クリームソーダ△歴史>
  『食に歴史あり : 洋食・和食事始め』(産経新聞文化部編著 産業経済新聞社 2008.3)
   当館所蔵なし。GoogleBooksで試し読み可能。
   アイスクリームとソーダ水の日本の歴史を簡単にまとめている。


3.論文を確認する 
  <キーワード:クリームソーダ、クリーム△ソーダ、資生堂、ソーダファウンテン など>
3-1.ざっさく プラス(雑誌記事索引集成)[契約データベース]
   百瀬晋 "夏の飲みもの(壜詰飲料水とソーダ水・アイスクリームの色々・二つの型の混合飲料)"
    新小説 30(8) p.98 1925[本学所蔵(マイクロフィルム)]

3-2.CiNii Articles  https://ci.nii.ac.jp/
   戸矢 理衣奈 "広告としての資生堂パーラー--交際様式の変容と「パーラー(洋間)」"
    日本研究 40 p.277-317 2009[PDF]
     ソーダ水について、「資生堂の赤い化粧水、と知られた「オイデルミン」のお土産を
     つけたことから」と記述されている。参考文献多数あり。


4.新聞記事を確認する
<キーワード:アイスクリームソーダ、ソーダファウンテン、資生堂パーラー、ソーダ水、曹達水など>
4-1.読売新聞オンライン記事データベース ヨミダス歴史館[契約データベース]
 “資生堂の曹達水”1902.7.30 朝刊 p.4
  資生堂のソーダ水が提供されはじめたことを記載。

*次のデータベースでは、情報を確認できなかった
 朝日新聞オンライン記事データベース聞蔵 II ビジュアル[契約データベース]


5.Webサイトを確認する
 <キーワード:アイスクリームソーダ、クリームソーダ、銀座、明治時代、資生堂 など組み合わせ>
5-1.【★3】日本アイスクリーム協会 
  「日本のアイスクリームの歴史」
   明治35年(1902年)にソーダファウンテンでアイスクリームとアイスクリームソーダの販売を
   始めたことを記載している。
    TOP>アイスクリームBIZ>日本のアイスクリームの歴史INDEX>日本のアイスクリームの歴史
    細野明義“アイスクリームの昔話-日本アイスクリームの黎明期を追って-“
     p.43 資生堂がアイスクリームやソーダ水を供し、人気を博したことを記載。
        TOP>アイスクリームBIZ>日本のアイスクリームの歴史INDEX>アイスクリームの昔話

5-2.資生堂企業資料館   https://www.shiseidogroup.jp/corporate-museum/
 資生堂と日本の化粧文化の関わりなどについて紹介。創業から現在まで数十万点にのぼる社内資料を
 一括集中管理している。


6.当時の流行色を確認する
 調査の過程で以下の情報を発見
 IYOKAN:愛媛地区共同リポジトリ   https://opac.lib.ehime-u.ac.jp/
  鮒田崎子,越智恵子“高畠華宵の絵にみる服飾表現”
   愛媛大学教育学部紀要 第I部 教育科学 39(1) p.193-217 1992.9.30[PDF]
    p.206 大正年間の着物の流行色 の表有り
 金沢白鳥路ホテル山楽Webサイト  https://sanraku.premierhotel-group.com/kanazawa/
   「金沢・大正レトロ3色の金箔クリームソーダ12月8日(木)新発売のご案内」 2016.12.01ブログ
    大正時代に流行した色、平和色(緑)、菫色(紫)、牡丹色(赤)のクリームソーダを
    発売するという記事
     TOP>ページ下部「公式ブログ一覧」>ページ右アーカイブより「2016年12月」>該当記事
事前調査事項
(Preliminary research)
『東京・銀座私の資生堂パーラー物語』(菊川武幸著 講談社 2002.5  673/KI27)
資生堂グループ企業情報Webサイト   https://www.shiseidogroup.jp/
NDC
日本史  (210 10版)
衣住食の習俗  (383 10版)
参考資料
(Reference materials)
【★1】難波里奈 著 , 難波, 里奈. クリームソーダ純喫茶めぐり. グラフィック社, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029108328-00 , ISBN 9784766131475 (当館請求記号:67398/N48-1)
【★2】吉田菊次郎 著 , 吉田, 菊次郎, 1944-. 西洋菓子彷徨始末 : 洋菓子の日本史. 朝文社, 1994.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002337724-00 , ISBN 4886951155 (当館請求記号:38381/Y86/ア)
【★3】日本アイスクリーム協会  https://www.icecream.or.jp/biz/history/index.html  (アイスクリームに関する事柄、歴史などを掲載しているサイト)
キーワード
(Keywords)
クリームソーダ
アイスクリームソーダ
ソーダ水
資生堂
ソーダファウンテン
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
歴史
質問者区分
(Category of questioner)
院生
登録番号
(Registration number)
1000275770解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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