レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年08月21日
- 登録日時
- 2010/11/26 13:31
- 更新日時
- 2011/01/08 17:14
- 管理番号
- 9000006724
- 質問
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解決
「実澄公紀行(さねずみこうきこう)」を見たいが所蔵しているか。
- 回答
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『山梨県史』資料編6-2 中世(山梨県編集 山梨日日新聞社 2002年)p876-885に「甲信紀行の歌」として掲載あり。
- 回答プロセス
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1.自館システム、国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(http://porta.ndl.go.jp/ )で「実澄公紀行」を検索するが未ヒット。
2.『国書総目録』第3巻(岩波書店 1990年)で「実澄公紀行」を検索するが掲載されていない。
3.『和歌大辞典』(犬養廉/ほか編集 明治書院 1986年)に参考文献として挙げられている『中世歌壇史の研究 室町後期』(井上宗雄著 明治書院 1987年)を確認するが参考となる記述はない。また、『日本文学新見:野田教授退官記念』(野田寿雄教授退官記念論文集刊行会編 笠間書院 1976年)は未所蔵。
4.『山梨県史』通史編2 中世(山梨県編集 山梨日日新聞社 2007年)で第12章「室町・戦国時代の文化」の第3節「武田氏と和歌・連歌」を確認すると、p869に「甲信紀行の歌」は資料編6下p876~885に掲載とある。『山梨県史』資料編6-2 中世(山梨県編集 山梨日日新聞社 2002年)p876-885を確認すると「甲信紀行の歌」として掲載があり、p73に解題に『和歌大辞典』で参考資料として挙げられていた『日本文学新見:野田教授退官記念』によるとある。
5.再度、国立国会図書館デジタルアーカイブポータルで「甲信紀行の歌」を検索すると「三条実澄甲信紀行」として国文学研究資料館の日本古典籍総合目録がヒット。また『日本文学新見:野田教授退官記念』もヒットし、内容細目に「翻刻二篇-三条西実澄公-甲信紀行の歌・実澄公和歌(伊藤敬)」が掲載とある。『国書総目録』第3巻(岩波書店 1990年)で「三条実澄甲信紀行」を確認するが、「(写)福井久蔵」とあるだけで所在は未確認。
- 事前調査事項
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『和歌大辞典』(犬養廉/ほか編集 明治書院 1986年)に「実澄公紀行」の項があり、「〔室町期紀行〕三条西実澄公甲信紀行の歌。相玉長伝著。」とある。伝本は、三条西伯爵家本を大正14(1925)年に福井久蔵が新写した個人蔵のみで、原本やその他の写本は不明。また、題は福井久蔵の命名との記述がある。
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『山梨県史』資料編6-2 中世(山梨県編集 山梨日日新聞社 2002年) (p876-885)
- キーワード
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- 「実澄公紀行」
- 「甲信紀行の歌」
- 「三条実澄甲信紀行」
- 三条西実枝
- 相玉長伝
- 武田信玄
- 歌集
- 和歌
- 山梨県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 「実澄公紀行(「甲信紀行の歌」「三条実澄甲信紀行」)は、天文15(1546)年または天文16(1947)年、三条西実枝(実世、後に実澄、実枝と改名)が駿河・甲斐に下向したときの歌を、随行した相玉長伝が書き留めたもの。
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 日本文学(古典)
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000074211