レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年08月18日
- 登録日時
- 2016/10/20 13:08
- 更新日時
- 2017/01/04 13:44
- 管理番号
- 埼熊-2016-056
- 質問
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解決
鴻神社の幸の宮弁天社の祭神、市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)はどのような神様なのか知りたい。
- 回答
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市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)は記紀神話の神で、宗像三女神の一人であり、その名から、市の守護神とされた。のちに弁才天と同一視され、水の神とされている女神であるとの記述が確認できた。
関連する記述のあった下記資料を紹介した。
『日本神祇由来事典』(川口謙二編著 柏書房 1993)
p246「市杵嶋姫命」の項目
「記紀神話の神で、宗像三女神の一人である。その名から、市の守護神とされる。市杵嶋姫命というのは、天照大神(あまてらすおおみかみ)が安河原(やすのかわら)で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の剣を三つに折って誓約(うけい)した際に生まれたという三女神のうちの一神である。この三女神は宗像三神と呼ばれ、北九州の宗像神社の祭神となっている。のち、弁才天と同一視され、水の神とされている女神である。安芸国宮島に祀られ、有名な厳島神社の祭神となった。(後略)」との記述あり。
『日本神名辞典』(神社新報社 2001)
p70「市杵島(嶋)姫(媛)命(尊)」 「→市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)」とあり。
p70「市寸嶋比売命」の項目
「記市杵嶋姫(紀)。天照大御神と須佐之男命の誓約の時に須佐之男命の十拳剣を物実に、天照大御神がかんで吹いた息吹に成った宗像三女神の第二番目に成った神。記では、須佐之男命の子で胸形君に祀られて中津宮に坐し、別名を狭依毘売命といふ。紀は一書によって三女神の物実や鎮坐する宮などに異伝があり、天照大御神の子とする伝もある。」との記述あり。
- 回答プロセス
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自館所蔵の参考資料を調査した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神道 (170 9版)
- 参考資料
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- 『日本神祇由来事典』(川口謙二編著 柏書房 1993) , ISBN 4-7601-1002-X
- 『日本神名辞典』(神社新報社 2001) , ISBN 4-915265-66-8
- キーワード
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- 神社
- 祭神
- 市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)
- 神話-日本
- 古事記
- 日本書紀
- 市杵嶋比売命
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 宗教
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000198496