レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年06月22日
- 登録日時
- 2015/05/28 18:04
- 更新日時
- 2015/06/30 13:10
- 管理番号
- 埼熊-2015-006
- 質問
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解決
『寒川町史』の中で、下大曲神社の庚申塔について書かれている巻を探している。9巻が神社の巻である。
- 回答
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該当する巻の以下の記述を紹介した。
『寒川町史 11 別編 美術工芸』(寒川町 1992)
p293-294「庚申塔」の項
「年代が明らかな塔の中で最も古い塔は、下大曲の下大曲神社にある承応ニ年塔(1652)であり、(中略)青面金剛像が曜刻されているが、この塔は庚申信仰と青面金剛が結びついた例として全国的にみても最も古い時期のものである。」とあり。
p402-404 承応2年(1653)、天保14年(1843)の二基の庚申塔について解説、銘文、写真あり。
『寒川町史 13 別編 事典・年表』(寒川町 2002)
p186「下大曲神社」の項
「承応2年(1653)の庚申塔は町指定重要文化財。」とあり。
p124-125「庚申塔」の項
「寒川町内には下大曲神社の承応2年(1653)塔を最古として、38基が存在する。下大曲のものは四臂(手が4本)の青面(しょうめん)金剛を浮き彫りにするもので、町指定重要文化財。」とあり。写真あり。写真の出典は下大曲神社。
p377-454「第2部 寒川地域年表」
p387「1653 承応2.9」の項に、「下大曲神社の庚申塔(町指定重要文化財)が建立される。」とあり。
- 回答プロセス
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1 『寒川町史 9 別編 神社』を確認する
巻頭ページに下大曲神社の写真あり。
索引がなく、創建年代も分からないので、第2部史料編細目次から下大曲神社を探索する。
p469「144 大曲村・下大曲村の鎮守と社」には該当の記述なし。
p484「165 下大曲神社明細書」
明治32年4月28日に元村社八幡宮と日吉神社が合祀して下大曲神社と称した、とあり。庚申塔に関する記述なし。
p503「185 明治四十五年二月 下大曲神社の貴船大神への合併につき届書」
p503「186 明治四十五年 下大曲神社の貴船大神への合併につき明細書」
いずれも庚申塔に関する記述なし。
p504「187 大正十四年二月 下大曲神社復興につき趣意書」
庚申塔に関する記述なし。
2 上記に対応する本文編の部分を確認
p151-152「大曲村・下大曲村の鎮守と社」には庚申塔の記述なし。
p184「大曲・下大曲の神社とその変容」
庚申塔の記述なし。江戸時代の八幡社が「明治以降下大曲神社と名称を変え村社となっ」たとあり。
p198-202「第三節 神社合祀」
下大曲神社に関する記述なし。
「あまり(神社合祀の)進捗状況が芳しくなかったとしてあげられている大曲であったが、(中略)史料的にその実体について把握するだけのものがなく、(後略)」とあり。
3 『寒川町史 13 別編 事典・年表』を確認する
p186「下大曲神社」の項
p124-125「庚申塔」の項
p387「1653 承応2.9」の項
前掲のとおり。
4 「下大曲神社」「庚申塔」の参照項目を確認
『寒川町史 11 別編 美術工芸』
p293-294「庚申塔」の項
p402-404 前掲のとおり。
- 事前調査事項
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調査済事項:《Google Books》などインターネット等で検索してみたが、巻の特定はできなかった。
- NDC
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- 神社.神職 (175)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385)
- 参考資料
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- 『寒川町史 11 別編 美術工芸』(寒川町 1992)
- 『寒川町史 13 別編 事典・年表』(寒川町 2002)
- キーワード
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- 寒川町(神奈川県)
- 庚申塔-寒川町(神奈川県)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000175174