レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/03/01
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:14
- 管理番号
- 茨城-2018-005
- 質問
-
解決
高萩市の竜子山について,大塚氏との関係性や,伊達郡竜子山から取った名前であるのかどうかが知りたい。
- 回答
-
1.『日本城郭全集 3』(人物往来社 1967)
P273「竜子山城 高萩市上手綱」と題した一文に,以下の記述あり。
大塚氏の本拠はもともと福島県伊達郡にある立子山城にあった。すなわち,この城名竜子山
とはこれにちなんで名づけられたものであった。
2.『茨城の城館 3 古城が語る栄枯の跡』(サンケイ新聞社/編 筑波書林 1981.5 ふるさと文庫)
P229「竜子山城 真偽かもす常王の“神器”」と題した一文に以下の記述あり。
当時この地方の豪族だった佐竹氏と協力して鎮定した功で地頭の大塚貞成に与えられた。
当時この城は「手綱城」といわれていたが,貞成は自分の本城とするため改築を急ぎ,完
成と同時に先祖である藤原親成の居城だった立子山城(福島県伊達郡)にちなんで「竜子
山城」と改めた。
- 回答プロセス
-
(1)自館OPACにてキーワード「竜子山」,「大塚氏」にて検索。
(2)検索結果表示された資料から,関係がありそうなものの現物を確認。
(3)城郭に関連する資料に該当する記述がありそうであったため,城郭の資料の棚をブラウジングにて確認。
(4)その他,市町村市史や,地名辞典なども確認。
<調査を行ったが高萩市竜子山と福島県伊達郡竜子山と大塚氏との関係についての記述が見つからなかった資料>
1.『図説茨城の城郭 正』(茨城城郭研究会/編 2017.7)
2.『北茨城市史 上巻』(北茨城市史編さん委員会/編集 1988.6)
3.『高萩市史 上』(高萩市史編纂専門委員会/編 1969.11)
4.『中世の常陸・南奥と大塚氏 史料にみる一氏族の研究』(大塚 久/著 2008.5)
5.『高萩のあゆみ』(高萩市郷土読本編集委員会/編 1974.11)
6.『角川日本地名大辞典 8』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 1983.12)
- 事前調査事項
-
福島県「広野郷誌」によると、大塚氏は、福島県伊達郡竜子山から来ていると記述されている。
大塚氏の流れ
福島県伊達郡竜子山→茨城県北茨城市菅又城→高萩市竜子山城
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
-
- 日本城郭全集3人物往来社 (p273)
- 茨城の城館3サンケイ新聞社/編筑波書林 (p229)
- キーワード
-
- 竜子山(タツコヤマ)
- 大塚氏(オオツカシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253880