レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/08/09
- 登録日時
- 2013/12/02 00:30
- 更新日時
- 2013/12/04 10:26
- 管理番号
- 0000000085
- 質問
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解決
「四海波山(しかいなみやま)」がなぜそう呼ばれるようになったのかを知りたい。
- 回答
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(1)『日本歴史地名大系 21 岐阜県の地名』平凡社 1989.7(291.03/159/21)p905「白山」の項に、「別山は火山でなく手取層群の山で四海波(しかいなみ)岳とよばれる」とあります。
(2)「マルチメディア平成の風土記 岐阜」(http://mapwww.library.pref.gifu.jp/17-24/map/fudoki/htm/203/603013.htm 確認日:2013-08-07)によると「別山は、別名「四海波山(しかいなみさん)」といい、白山の前衛峰としてあまり目立たない山である。尾上郷川(おがみごうがわ)をさかのぼり、この山の南を越前に越す峰越峠(みねごしとうげ)は、中世の街道として大切な役割を果たしてきた。」とあります。
(3)『角川日本地名大辞典21 岐阜県』(角川書店 1980年)p658「別山」の項に、「「四海浪山」ともいう(後風土記)」「山頂近くにある大岩石に青海波の波紋が残存し、これにちなんで四海浪山という」とあります。
(4)『斐太後風土記 上』(富田礼彦著 大日本地誌大系刊行会刊 1915年)p19の「名山」「四海波嶽」の項に「越前にては別山と云。此嶽東西の岩に波文あり。因四海波嶽と云。」とあります。
(5)また、※『白川村史 全』(白川村史編纂委員会編・刊 1968年)p25の「自然編地勢」「別山」の項に「四海波とも称し」「斐太後風土記によると、頂上の大岩石東南に青海波の大紋あまたつけたり故に四海波岳という。」とあります。
※は当館に所蔵がありません。
- 回答プロセス
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以下の資料を中心に調べたが出ていなかった。
・石徹白から別山への道 白山山麓・石徹白郷シリーズ 1 上村 俊邦著 上村俊邦 1993.10
・岐阜県の山 改訂版 新・分県登山ガイド 20 島田靖著 堀井啓介著 山と溪谷社 2010.1
・口訳白山行程記 幕末の白山登山紀行 [天方彝之助原著] 村井加代子著 能登印刷出版部 2012.10
・国立公園白山 出村 健治編 白山観光協会 1975.6
・白山 自然と文化 総合研究 白山総合学術書編集委員会編 北国新聞社 1992.11
・白山修験の行者道 白山山麓・石徹白郷シリーズ 5 上村 俊邦著 上村俊邦 1999.4
・白山調査書 石川県編 石川県 1948.9
・白山の三馬場禅定道 白山山麓・石徹白郷シリーズ 3 上村 俊邦著 上村俊邦 1997.1
・白山 山の旅 明治・大正篇 森坂洋晴編 [森坂洋晴] 2010.3
・白山連峰調査書 石川県[ほか]編 石川県 1951.2
・白鳥町史 通史編上巻 白鳥町教育委員会編集 白鳥町 1976
回答資料(1)~(2)を調べた時点で岐阜県図書館にレファレンスを依頼し、(3)~(5)の回答を得た。
- 事前調査事項
- NDC
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- 地理.地誌.紀行 (29 9版)
- 参考資料
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- 1 日本歴史地名大系 21 平凡社 1989.7 291.03/159/21
- 2 角川日本地名大辞典 21 「角川日本地名大辞典」編纂委員会?編 角川書店 1980.9 291.03/149/21
- 3 大日本地誌大系 30 雄山閣 1970 291.08/10026/30
- キーワード
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- 白山
- 照会先
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- 岐阜県図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141448