レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/03/27
- 登録日時
- 2010/09/03 02:00
- 更新日時
- 2010/09/04 14:14
- 管理番号
- OSPR10030033
- 質問
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BC3000年頃、ギリシャであった「キクラデス文明」で作られた土偶や彫刻の載った資料をさがしています。
- 回答
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「キクラデス文明」という言葉は件名に含まれていません。しかし、『世界歴史大事典 第3巻』(教育出版センター 1985.4)の「エーゲ文明」の項にエーゲ海を中心に栄えた青銅器文明の総称とあり、そこにキクラデス諸島が含まれています。
また、同じ項にツンダス(1857-1934)という学者が、エーゲ海の島々の発掘をおこないミケーネ文明より古い「キクラデス文明」を見つけたと書かれています(40頁)。
そこで、「エーゲ文明」を件名に検索し、初期キクラデス文明を中心に土偶や彫刻を調査しました。
・『図説ギリシア:エーゲ海文明の歴史を訪ねて』(周藤芳幸/著 河出書房新社 2007.9)
12頁から18頁にかけて「キクラデス文化の輝き」という章があります。ナクソス島やデロス島出土の大理石の土偶のカラー写真が収められています。
・『エーゲ美術』(村田数之亮/著 中央公論美術出版 1979.7)
25頁から28頁が「キクラデス美術」にあたります。写真は土偶の一枚のみで記述の多い資料です。前節は「トロヤ美術」となっています。
・『失われたエーゲ海文明(ライフ人類100万年)』(メーランド・A・エディー/著 タイムライフブックス 1977)
第2章が「青銅器時代のキクラデス諸島」で、38-55頁に説明文と白黒の写真が掲載されています。
・『世界美術大全集 第3巻 西洋編 エーゲ海とギリシア・アルカイック』(小学館 1997.4)
21頁から72頁まで。第1章「青銅器時代の始まり」にカラー写真が載っています。
さらに、Webcat Plusに「エーゲ文明」のキーワードでヒットした資料のうち、当館の所蔵する資料について調査しました。
・『西洋美術全史 第1巻 オリエント・エーゲ海美術』(ヴァルター・ヴォルフ/著 グラフィック社 1979.12)
179頁から「エーゲ海美術」の項となります。「建築」「陶画」「浮彫・丸彫彫刻」「壁画」の説明があり、それぞれ図版が載っています。一部カラーです。
・『世界美術大系 第4巻 エーゲ美術』(講談社 1962.10)
主に図版と「美術史」の項からなり、「美術史」で「クレタ美術」「キクラデス美術」「ミケネ美術」が叙述されています。図版は多数掲載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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「ギリシャ・ローマ文化誌百科 上」(下は所蔵がなく未調査です。)
原書房刊
「ギリシャとローマの美術」(グランド世界美術3)
上記二冊は調査すみです。
- NDC
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- 芸術史.美術史 (702 8版)
- 参考資料
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- 『図説ギリシア:エーゲ海文明の歴史を訪ねて』(周藤芳幸/著 河出書房新社 2007.9)(ページ:12-18)
- 『エーゲ美術』(村田数之亮/著 中央公論美術出版 1979.7)(ページ:25-28)
- 『失われたエーゲ海文明(ライフ人類100万年)』(メーランド・A・エディー/著 タイムライフブックス 1977)(ページ:38-55)
- 『世界美術大全集 第3巻 西洋編 エーゲ海とギリシア・アルカイック』(小学館 1997.4)(ページ:21-72)
- 『西洋美術全史 第1巻 オリエント・エーゲ海美術』(ヴァルター・ヴォルフ/著 グラフィック社 1979.12)(ページ:179-)
- 『世界美術大系 第4巻 エーゲ美術』(講談社 1962.10)
- キーワード
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- エーゲ文明 エーゲ美術 キクラデス美術
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 出版情報
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000070727