レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年04月23日
- 登録日時
- 2010/10/21 17:02
- 更新日時
- 2010/10/21 17:02
- 管理番号
- 9000006334
- 質問
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解決
自宅の寺院で帙入りの教典(古文書)を保存していており、3年毎に虫干しをしているが、防虫剤を使った方がよいか。
- 回答
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虫干し(曝涼)の際に、保存箱に防虫剤を補填し、湿気のない場所に保管する。虫干しは、春と秋の2回、天気の良い乾燥した日に、陰干し・風通しを行うと、殺虫、殺カビに効果がある。防虫剤は、薬害が少なく効果の高いパラジクロロベンゾールが適当だが、樟脳と併用すると、化学反応を起こし溶解、液化し、資料を汚損する危険性があるので、薬剤の併用はしないよう注意が必要。
- 回答プロセス
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1.NDC014の書架で適当な資料をブラウジングによりピックアップ。『古文書の補修と取り扱い』(中藤靖之著 雄山閣出版 1998年)に保管場所、パラジクロロベンゾールよる防虫、虫干しについて記載あり。
2.『古文書の補修と取り扱い』の巻末の参考文献により、参考になりそうな資料について内容を確認すると、『日本古文書学講座』1巻(雄山閣 1978年)にも「大文庫の場合は別として、一般の場合には」として、同様に、保管場所、パラジクロロベンゾールよる防虫、虫干しについて記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014 9版)
- 参考資料
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『古文書の補修と取り扱い』(中藤靖之著 雄山閣出版 1998年)
(p208) - 『日本古文書学講座』第1巻 総論編(雄山閣 1980年) (p304)
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『古文書の補修と取り扱い』(中藤靖之著 雄山閣出版 1998年)
- キーワード
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- 古文書
- 資料保存
- 虫干し
- 防虫
- パラジクロロベンゾール
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 出版・読書
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000072628