レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年05月02日
- 登録日時
- 2016/06/10 18:43
- 更新日時
- 2016/09/06 11:55
- 管理番号
- 埼熊-2016-017
- 質問
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解決
検査名称「AChR結合抗体」について、検査内容と陽性である場合に考えられる病名について知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『臨床検査データブック 2015-2016』(黒川清[ほか]編 医学書院 2015)
p443「抗アセチルコリン受容体抗体[抗AChR抗体]」(中略)「基準値 陰性[0.2nmol/L以下(検査キットによっては0.1nmol/L以下)]」(中略)「検査目的 重症筋無力症の診断」(中略)「陽性 [高頻度]重症筋無力症」(後略)
『今日の臨床検査 2015-2016』(矢冨裕[ほか]編 南江堂 2015)
p332「抗アセチルコリン受容体抗体」(中略)「基準値 陰性(目安:0.2または0.3nmol/L以下)」(中略)「目的 重症筋無力症の診断」「異常値 重症筋無力症」(後略)
『パーフェクトガイド検査値事典』(中原一彦監修 総合医学社 2014)
p421「抗アセチルコリン受容体抗体(抗AChR抗体)」「基準値 結合抗体0.2nmol/L」(中略)「陽性 重症筋無力症」(後略)
『臨床検査ガイド 2013-2014』(和田攻[ほか]編 文光堂 2013)
p698「抗アセチルコリン受容体抗体」「デシジョンレベル(表1)」
表1から抜粋して記述すると「値(nmol/l)が0.2以上の場合、高頻度にみられる疾患は「MG」」とあり。表外注釈に「MG:myasthenia gravis(重症筋無力症)」とあり。
「どういうときに検査するか」には「複視、嚥下困難、近位筋優位の筋力低下および易疲労性などの症状がみられ、臨床的にMGが疑われるとき、最初に施行されるべき血液検査である。」とあり。
『看護に役立つ検査事典』(野中廣志著 照林社 2015)
索引(p406)から「抗アセチルコリン受容体抗体検査」をひいたところ、p100-101「テンシロンテスト」の項目へ誘導。p101「重症筋無力症の検査」の項目中に「3.抗アセチルコリン受容体抗体検査」があり、「血液検査で陽性になれば診断の手がかりとなる。(後略)」との記述あり。
『標準臨床検査医学』(高木康[ほか]編 医学書院 2013)
p278「抗アセチルコリンレセプター結合抗体 重症筋無力症に特異的な抗体である。胸腺腫合併の重症例で陽性率が高い」
- 回答プロセス
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臨床検査関係の基本資料を調査する。
自館目録を〈(件名)臨床検査法〉で検索しヒットした資料のうち、刊行後3年程度までの資料を確認する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 臨床医学.診断.治療 (492 9版)
- 参考資料
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- 『臨床検査データブック 2015-2016』(黒川清[ほか]編 医学書院 2015) , ISBN 978-4-260-02075-6
- 『今日の臨床検査 2015-2016』(矢冨裕[ほか]編 南江堂 2015) , ISBN 978-4-524-26155-0
- 『パーフェクトガイド検査値事典』(中原一彦監修 総合医学社 2014) , ISBN 978-4-88378-874-3
- 『臨床検査ガイド 2013-2014』(和田攻[ほか]編 文光堂 2013) , ISBN 978-4-8306-8035-9
- 『看護に役立つ検査事典』(野中廣志著 照林社 2015) , ISBN 978-4-7965-2352-3
- 『標準臨床検査医学』(高木康[ほか]編 医学書院 2013) , ISBN 978-4-260-01600-1
- キーワード
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- 臨床検査
- 抗アセチルコリン受容体抗体
- 抗AChR抗体
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000193183